債務整理の相談先は、「弁護士・司法書士」の事務所になります。この時、どういう基準・ポイントで依頼先を選ぶべきか、まとめます。
というのが相談先選びのポイントです。以下、詳しく説明します。
まず、債務整理は仕事を始めた段階で、着手金が発生します。実際に債務整理に成功しようがしまいが、必ずかかるお金です。もちろん大抵の場合は「成功する」と司法書士や弁護士が判断してから引き受けるので、失敗することはほとんどありません。
ということで「着手金が無駄になる」という心配はしなくてもOKですが、安いにこしたことはありません。特に多重債務に陥ってる人というのは、確実に手持ちの現金がないわけですから、着手金が安い方がおすすめなのは当然でしょう。
これも基本中の基本です。現代の司法書士・弁護士で、債務整理の初回相談を無料でしてくれない、…というところは徐々に少数派になりつつあります。少なくとも数千円程度の格安でしてくれることがほとんどです。
もしこのような初回相談無料、あるいは割引・格安というキャンペーンがない場合「その事務所は、相当お客さんが減っている」と考えた方がいいでしょう。つまり、債務整理でもあまり実力がないと想定できます。
もちろん、まだ立ち上げたばかりで実績がないため…ということもあるでしょう。しかし、実績がない以上やはり不安なので、そのような司法書士・弁護士は避けた方が無難です。
これも「初回相談無料」と似ていますが、やはり規模が大きい事務所の方が安心です。特に債務整理に関しては「事務員の人数の多さで、仕事の早さが決まる」という特徴があります。
実は、債務整理の作業のほとんどは「事務的なもの」です。法律知識がいるような難しい作業は終盤の交渉でしか存在せず、ほとんどは、その借り手の利用明細などを揃える事務作業なんですね。
ということで、規模が大きくて事務員の多い事務所は、それだけで債務整理のスピードも早いと期待できるわけです。そういう事務所がすべてスピーディーに債務整理してくれるとは限りませんが、大体そういう所は早いです。
これも「規模の大きさ」とある程度比例しますが、やはり実績の多い事務所は安心です。債務整理の実績の件数は、それぞれの事務所のホームページに公開されていることが多いので、それを比較して、特に多い事務所で申し込むようにしましょう。
もちろん、すべての司法書士事務所・弁護士事務所が件数実績を公開しているわけではありません。しかしアピールできるくらいの実績がある事務所は、必ず実績を公開するものです。公開していないという時点で、アピールできるような実績がない、ということがわかります。
実績がない以上、確実に債務整理に成功するという保証はないので、そのように「実績を公開していない」という事務所は、相談先には選ばない方がいいでしょう。
債務整理は誰がやっても内容的には大体同じなので、特に重要なのはスピードです。早くすればするほど利息総額も減るわけですから、まさに「時は金なり」というわけです。
そのように仕事が早い司法書士事務所や弁護士事務所を探すにはどうすればいいか。これは問い合わせをした時のメールの対応でわかります。ホームページの申込みフォームから、何か軽く質問や相談をしてみて、それに対して特に早く返信してくれたところは、実際の仕事も早いと考えられます。
「いや、新しい申し込み者にだけ早く対応していて、すでにお金を払ってくれた人の分は、対応が遅いかもよ?」という意見もあるでしょう。確かにその通りですが「問い合わせへの対応すら遅い事務所」なら、その後の対応ももっと遅くなると考えていいでしょう。
ということで、まず5件ほど問い合わせをしてみて、特に返事が早かった弁護士事務所・司法書士事務所で、さらに絞り込んでいく…というのがいいでしょう。
弁護士と司法書士の違いは「裁判所での裁判に参加できるか?」です。弁護士はできますが、司法書士はできません。そのため、いざ業者との交渉が難航して裁判となった時、司法書士では便りにならない部分があります。
もし解決まで一筋縄でいかない内容…、キャッシング業者と裁判になりそうな多重債務だったとしたら、弁護士に頼む方がいいでしょう。料金は弁護士の方が高いですが、その分「裁判になったら弁護士がついてくる」ということがカードローン会社にわかっているので、これがプレッシャーとなって、個人再生や任意整理に、応じてもらいやすくなります。
以上、債務整理の相談先として、どんな弁護士・司法書士の事務所を選ぶべきかをまとめました。現時点で複数ローンを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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