返済に遅延すると、業者から催促の電話がかかって来ます。その時は、どう対応すればいいのか。まとめると、
…という風です。それぞれ説明します。
電話に出ないと、最悪の場合「倒れたのでは?」「拉致られたのでは?」などのケースが考えられます。もちろん、実際は十中八九、居留守ということはわかっていますが、それでも上のような可能性はあるのです。
ということで、キャッシング業者としても「自宅の固定電話」などに、電話をかけざるを得ません。そして、自宅でもさらに出なかったという場合は、勤務先にもかけなければいけなくなります。
もちろん、これらは「相当無視していた場合」です。数回、数日程度の無視だったら、自宅にも勤務先にもかけません。
というのが目安です(大体ですが)。このように「明らかに意図的な無視」でない限りは、自宅や職場にかけることはないので、この点は安心してください。
要は、こういう無視をせず「まずは電話に出る」ということです。(そして、出られなかったらすぐに折り返しましょう)
キャッシングで遅延する人というのは、本当に言い訳が多いそうです。「遅延したから言い訳する」というよりは、「言い訳するような人だから、お金に困る」という、少々厳しい見方もできるかも知れません。
(私が多重債務者だった頃も、やはりそういうタイプだったので、これは自戒です)
そして、カードローン会社の人たちはこういう言い訳に辟易しているので、何の効果もありません。むしろ印象が悪化するだけです。
印象が悪化すると、同じ条件の延滞・滞納をした場合でも、ブラックリスト入りする可能性が高くなります。ブラックリスト入りの基準は、ハッキリ決まっているわけではなく、あくまでその業者・ブランド・銀行が報告しようと思った段階なのです。
つまり、JICC・CICなどの個人信用情報機関に、その事故情報を報告するかどうかは、彼らのさじ加減一つなんですね。ということで「印象を悪化させない」というのは、非常に重要なのです。
だから、キャッシングで遅延・延滞して、言い訳しても何一つ良いことはありません。必ず言い訳せず、素直に謝るようにしましょう。
(どんな事情で遅れたとしても、約束した以上、それは守らなければいけなかったはずですからね)
遅れてしまったものは仕方ないので「いつなら返済できる」という、「次の返済日」を約束します。ここでは絶対に重要なことは「必ず守れる日」で約束すること。
「多少期間が開いてもいいので、絶対に守れる」ということを最優先してください。2度目の返済日にも遅れると、相当イメージが悪くなるからです。
大体、本来の返済日も含めて「3回連続で遅れた」となると、そのままブラックリスト入りする可能性が高いです。個人信用情報に登録されるかといったら、あまりされないですが、社内ブラック・グループブラックには間違いなく登録されます。
ということで、「返済日の再設定」は、特に慎重に、余裕を持って行ってください。
(なお、この再設定のことをリスケジュールと呼ぶ場合もありますが、住宅ローンの返済などで使われるリスケジュールとは、少々違います)
そもそも、返済日までに返済できないということは、大体わかるはずです。少なくとも数日前にはわかるでしょう。その場合は、必ず事前連絡しましょう。
事前連絡をするだけでも、遅延・延滞のマイナスはだいぶ小さくなります。カードローン会社が恐れているのは「遅延されること」よりも「貸し倒れになること」なのです。
その点、延滞・滞納する場合でも「事前連絡がある人」というのは、貸し倒れのリスクが非常に低いです。こういう人は、大体真面目に最後まで返済してくれるからです。
ということで、カードローンの返済で延滞・滞納してしまいそうな時は、必ず一言、電話で連絡するようにしましょう。
『小さな違いが大きな成功を生む』は、1999年に出版されたライール・リベイロのベストセラーですが、キャッシングの返済で遅れる時も、まったく同じことが言えるでしょう。
事前連絡するメリットとして「利息の支払いだけにしてもらえる」ということがあります。
たとえば10万円を消費者金融で借りている場合、月々の利息は「1500円」です。これだったら、どんなときでも返済できる(場合が多い)でしょう。通常だと約1万円は支払いが必要ですが、それが1500円になるわけです。
代わりに元金は減りませんが、それでも「遅延・延滞」という記録が残らないだけでも、大きなプラスです。キャッシング業者としては、むしろ利息だけ払って、元本を減らさないでくれた方が利益があります。
ということで、こうして事前連絡して利子分だけ支払う…というのは全然OKなんですね。これだったらお金がないときでも何とかなるはずなので、まずこの方法を検討してみてください。
© カードローン攻略編集部 All rights reserved.