どこかのカードローン業者で社内ブラックになると、それは他社の審査でも影響するのか―。これは「ある程度ある」と言えます。
というのは、最近の消費者金融は「銀行の傘下」に入っているので、多くのキャッシング業者が「グループ化」しているのです。
つまり、そのグループ内で社内ブラック情報が共有されていたら、確かに
「他社のキャッシング審査でも審査落ちしやすくなる」というわけですね。これを「グループブラック」といいます。
まず三井住友銀行の場合は、下のカードローン業者・クレジット会社のグループがあります。
特に消費者金融の大手のSMBCモビット・プロミスが両方三井住友銀行グループというのは、驚く人もいるかも知れません。(ちなみに、SMBCモビットはSMBCコンシューマーファイナンス=プロミスの子会社です。正式には)
というようにカードローン業界で特に強い存在感を放っているのは、三井住友銀行のグループです。
その他のグループについて書くと、新生銀行のグループも大きいです。
これらが、グループ企業です。消費者金融の大手では、レイク・ノーローンの2社が入っていますね。
「新生フィナンシャルは、レイクと同じ」と思っている人も多いかも知れませんが、少々違います。新生フィナンシャルは、オリックス銀行・東京スター銀行つて ソニー銀行など、多くの銀行カードローンの保証会社を担当しています。
要するに「キャッシング審査を担当する会社」のような立ち位置ですね。このように多くの銀行キャッシングの審査を担当しているので、新生銀行グループに影響を与えると、他のカードローンの審査でも、何らかの変化があるはずです(良い方でも悪い方でも)。
三菱東京UFJ銀行のグループはMUFGグループといいますが、これに属するカードローン業者は、下の通りです。
他にも大小様々なカードローン会社がグループに入っていますが、これらの「社内クレジットヒストリー」は、共有されていると考えられます。
ここまではマイナスの面ばかり見てきましたが、このような「社内クレジットヒストリーの共有」は、当然プラスに出ることも多いです。たとえば上に書いたグループだったら、「プロミスでいい借入実績を残した」という場合、SMBCモビット・三井住友カード・セディアなどのすべてのカードローン会社の審査で有利になる、ということだからです。
同様に、新生銀行ならレイク・ノーローン、三菱東京UFJ銀行ならアコム、ニコスというように、それぞれ「信頼を蓄積して、他で応用する」ことができるんですね。
こういう点では、銀行の傘下に多くのキャッシング業者が集まっていることは、「まじめにカードローンを利用する人にとっては、むしろメリットが大きい」といえます。
社内・グループ内で「良い実績」を残すことを、ここでは「社内ホワイト」としましょう(本当はそのようなキャッシング用語はありませんが)。この「社内ホワイト」は、カードローンやクレジットカード以外のサービスでも生きてきます。
たとえば楽天銀行スーパーローン(カードローン)で借りる場合が、一番わかりやすいでしょう。楽天は銀行カードローン以外でも多くのサービスを提供しています。
などですね。これらのサービスで、特に決済の実績がある場合「この人は信用できる」というクレジットスコアが、どんどん蓄積されていきます。楽天市場などで長期間の利用実績があれば、「架空の人間ではない、本物の人間である」ということもわかりますからね。
というように「社内ホワイト」というのは、必ずしもカードローンなどの「お金を借りる関連」だけとは限らないのです。同様に、イオン銀行カードローンBIGだったらイオンモールの利用実績もあるでしょう。
その他、マルイのエポスカードの審査だったら、それまでにマルイの会員としてショッピングをした実績が多い…なども評価されます。というように、その人の経済力に関する評価は、ありとあらゆる場面でつながっているのです。
そもそも、「人間としての総合的な信用度」を問うわけですから、お金が関わることだけでなく、全てで判断するのは当然なんですね。(だから職業や自宅情報なども調べるわけですし)
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