クレジットスコアが高いとキャッシング審査で有利です。ここでは、
という内容を中心にまとめます。
クレジットスコアは、簡単に言うと「信用度」のことです。その人が、経済的にどれだけ信用できるか、簡単に点数化しているんですね。
「そんな簡単に点数にできるのか?」と思われるかも知れません。もちろん、決して簡単なシステムではありません。1983年にプロミス(現SMBCコンシューマーファイナンス)が自動審査のシステムを、世界で初めて開発して以来、20年近くにわたって改良が続けられたものです。
…というとお堅いですが、要は下のような内容をコンピューターが審査するわけです。
まず、ジャンルで分類すると下の通りです。
という3つのジャンルに分かれます。「仕事の情報」というのは、
などの情報です。要は「どういう職場で働いていて」「どのくらいの給料をもらっていて」…ということですね。(勤務先情報とも言われます)
そして、「自宅情報」というのは、
などです。「長く住んでいる方がいい」し、「持ち家」で「同居家族が多い方がいい」ということです。
最後の「借入の情報」については、
が問われます。「件数が少ない」「総額が少ない」方が点数が高くなります。また、特に「これまでの借入・返済の履歴=クレジットヒストリー」が特に重要です。
この、クレジットヒストリーは主に「個人信用情報」で決まります。そして、この個人信用情報で「キャッシング審査に通るかどうか」が、ほぼ決まるのです。
「ここまで書いてきた情報は意味がないのか?」と思うかも知れませんが、もちろん意味があります。簡単に言うと、
ということです。要は、センター試験でいう「足切り」に当たるのが個人信用情報です。正確に言うと「個人信用情報の、事故情報・異動情報」です。
事故情報・異動情報というのは「返済トラブル」のことですが、これがある人間は「問答無用で落とす」ということですね。そうしてブラックリストの人を落とした後で、あらためて融資するかどうか、いくら融資するかを、「自宅情報・勤務先情報」などによって決める…ということです。
個人信用情報には「ブラックリスト」と言われる情報があります。これらが記録されている場合、クレジットスコアなど計算するまでもなく「一発アウト」です。
明確にキャッシング審査の世界に「ブラックリスト」というのが存在するわけではありません。しかし、下のような内容が個人信用情報に掲載されていると、それが計画的に「ブラックリスト」と同じ効果をもたらします。
というものです。債務整理というのは、
というもの。要は「自己破産」をしたり「借金を減額するための手続きをした」ということです。自己破産以外の債務整理はあまり知られていませんが、たとえば「過払い金の返還」も、任意整理の中に入るので、債務整理の一種です。
過払い金の返還自体は当然の権利であり正しいことですが、その業者・ブランドで完済する前にやると、ブラックリスト入りする可能性があるということで、注意してください。
(完済した後でやった方がいいでしょう)
クレジットスコアは、全体で共有されているものだけでなく、「それぞれのカードローン会社・クレジット業者独自のクレジットスコア」というものもあります。社内クレジットスコア(ヒストリー)と呼ばれるものです。
個人信用情報というのは、それぞれの業者・銀行から「報告された内容」しか記録していません。JICC・CIC・KSCという3つの個人信用情報機関が管理しているのですが、彼らは「業者・銀行から報告が上がってきた内容しか記録しない」のです。
ということは、軽度の遅延・延滞などは、全く記録されていないということですね。しかし、それぞれのカードローン業者・銀行・クレジット会社などは、しっかり記録しているわけです。
「山田さん…軽度遅延3回」というような感じですね。このような「個人信用情報には登録されない、小さな返済トラブル」というのも、その会社・銀行・ブランドで審査を受ける場合は、結果に影響します。
特定の業者・銀行・ブランドのみでブラックリスト入りすることを「社内ブラック」といいます。そして、その関連会社にまで情報共有されることを「グループブラック」といいます。
グループブラックになったら、そのグループのすべての銀行カードローン・消費者金融・クレジットカードなどの審査に通らなくなります。かなり不便になるので、くれぐれも注意してください。
たとえば、レイクで延滞・滞納すると、新生銀行グループである新生銀行のローン審査全般、ノーローン・アプラスなどの審査で不利になります。不利というだけでなく「まったく通らない」ということもあり得るでしょう。
ブラックリストの話をすると、少々脅すようになってしまいますが、普通にしていれば大丈夫です。たとえば延滞・滞納でブラックリスト入りするのはどういうレベルかというと、
というものです。つまり、普通の人がやるような「1週間以内の遅延・延滞」というのは、まったく数に入らないのです。
もちろん、このような軽度遅延でも、それぞれの会社内では記録されています。しかし、個人信用情報にまでは全く掲載されないし、会社内でのブラック度も低いのです。
キャッシング審査に通るのも、ブラックリスト入りを防ぐのも、普通に働き、普通の買い物で満足していれば、特に難しいことではありません。まずはそのような「堅実な生活」を意識してください。
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