カードローン審査は抽選ではありません。当然ですが、審査落ちには理由があります。
まず、どのような審査項目が、カードローン審査でチェックされているのかをまとめます。そして、その中でも一番重要な「個人信用情報」について、後半で解説します。
大別すると、下のようになります。
重要な順に並べています。内容も書くと、
という風です。自宅情報については「おまけ」と思ってください。(おまけというほど軽くはないですが、補助的なものです)
カードローン審査の大部分は、「借入情報」「勤務先情報」で決まります。特に「借入情報の中の個人信用情報」が一番重要です。ここでは、個人信用情報について説明します。
これは、「その人の借金に関する履歴」です。
ということですね。「主に悪い情報」がたくさん記録されています。
逆に、特に個人信用情報に記録が残っていなかったら「マイナスがない=良い」ということなのです。これらの履歴が「クレジットヒストリー」と呼ばれるものですが、キャッシング審査の大部分はこれで決まります。
大部分が決まるというのは、特に「審査落ちする」時です。
ということです。特に「ブラックリスト」と言われる悪質な内容だと、一定の年数の中では、100%落ちます。
…という内容ですね。「重度の遅延」というのは、大体「61日以上」の延滞・滞納です。2~3ヶ月と言われることもあります。要は「普通だったらありえない、長期の遅延ということです。
代位弁済は、直訳すると「代わりに返済してもらう」ことです。これだけだと「そこまで悪いことか?」と思うでしょう。多くの人は「親や兄弟」を連想するからです。
もちろん、それならいいのですがほとんどの場合、代位弁済とは、「保証会社」に返済させているんですね。
保証会社というのは「キャッシング審査を担当する会社」です。たとえば三菱東京UFJ銀行の保証会社はアコムです。そのため、三菱東京UFJ銀行カードローンに申し込みすると、我々は「アコムに審査される」んですね。
で、我々が返済不能になると、三菱東京UFJ銀行がアコムにこう言うわけです。(あくまでイメージ・例え話です)
…と言われ、アコムが立て替えます。これが「代位弁済」です。で、アコムは当然、鈴木さんに取り立てに行きます。
…と言われて、鈴木さんは一括返済の義務が生じます。(話し合いによって分割になる場合も多いですが)
このように「代位弁済」というのは、要は「貸し倒れ」なんですね。ということで、このような履歴がある場合は、確実に審査落ちします(5年以内なら)。
ブラックリストについて書いたものの、もしこれらの履歴がある人なら、自分でわかっているでしょう。ということで、「本人が気づきにくい、審査落ちの原因」について書きます。
…というのが、本人があまり気づかない審査落ちの理由です。以下、それぞれ説明します。
これは「同時や連続で、複数の業者に申し込む」というもの。同時でも連続でも、「3件」から危険と言われています。(3件規制と呼ばれる場合もあります)
これは急ぎでお金が必要で焦っている時に、特にやってしまいがち。2件までならいいのですが、3件やると危険、ということを知っておきましょう。
「何で?お金が必要なんだから、仕方ないじゃん」と思う人もいるでしょう。「カードローンというのは、そういう人のためのサービスではないのか?」と。
しかし、実は違うんですね。キャッシング業者は「本当に切羽詰まっている人には、融資したくない」のです。理由は当然「貸し倒れのリスクがある」からです。
逆の立場だったらわかるでしょう。来月大量にボーナスが入るのがわかっている人が「ちょっと財布忘れちゃったから貸して」というのと、切羽詰まっている人が「1000円でいいから!」などと言ってくるのでは、どう考えても前者を信用するはずです。
もちろん、お金がある人はキャッシングはあまり利用しないわけですが、それでもできれば、カードローン会社はそういう人のみに、融資したいんですね。
ということで、あまり多重申し込みをするとこの人危険そうだから、ひとまず他社の審査結果がどうなるか、見てからにしようと思うわけです。実際、自社で50万円の融資枠を与えた後、他の会社でも50万円の限度額を与えたら、大変なことになりますよね。
ということで、同時申込み・連続申込みは審査落ちの原因になります。この履歴は半年残るので、同じ業者・ブランド・銀行で申し込みする時は、最低でも半年は間隔を開けるようにしてください。
これはほぼ皆無です。確率としては文字通りの万が一(1万分の1)もないと思ってください。
どうしても他の原因が思い当たらない…という場合は、これです。個人信用情報が間違っていないかどうか、「開示請求」をして確かめましょう。
開示請求のやり方は簡単で、郵送・スマートフォン・パソコン・来店など、さまざまな方法で申し込むことができます。JICC・CIC・KSCそれぞれの個人信用情報機関で、申込方法の選択肢は異なっていますが、郵送での申し込みだったら、どこでもOKです。
先に書いた「ブラックリスト」は「どの業者・ブランド・銀行で申し込みしても、必ず落ちる」というもの。これに対して「特定の会社やグループ企業でのみ審査落ちする」のを「社内ブラック・グループブラック」といいます。
これは通常のブラックリストのようにハッキリとわからないので、「カードローン審査に落ちる原因がわからない」という時、しばしばこれが当てはまります。
たとえば返済の遅延の場合、「61日以上」となると個人信用情報に記録されます。しかし、それ以下の場合はほとんど、個人信用情報には記録されません。
しかし、それぞれの会社や関連企業では、記録されて共有されているわけですね。これだと、個人信用情報のように、照会して確かめることもできないので「キャッシング審査に落ちる原因がわからない」ということになります。
ただ、これも記憶力が悪い人でなければ、ある程度身に覚えがあるでしょう。ということで、過去にやや長めの遅延・延滞をしていた場合「ああ、あれが原因か」と思ってください。
以上、カードローン審査に落ちる原因や、特に重要な審査項目である「個人信用情報」についてまとめました。「何で落ちるのか、原因がわからない…」という人は、参考にしていただけたら幸いです。
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