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奨学金の返済で延滞・滞納すると、ブラックリストに登録される

奨学金の返済で延滞・滞納すると、ブラックリストに登録される

奨学金も当然借金です。そのため、延滞・滞納したらブラックリスト入りすることもあります。どのくらいの日数でブラックリスト入りするかはわかりません。しかし、普通のキャッシングと同様に「61日以上」が1つの目安と考えていいでしょう。

通常のキャッシングよりは、基準がゆるめ

奨学金の遅延・延滞の場合、普通のキャッシングよりはブラックリスト入りする基準がゆるいようです。つまり61日よりもう少し長い日数の延滞・滞納をしても、事故情報・異動情報としてすぐに記録されることはない―、ということですね。

はっきりそう決まっているわけではありませんが。2ヶ月以上奨学金を滞納している人の人数を考えれば、この説は納得が行くものだと思います。もし奨学金を2ヶ月以上払っていない人がブラックリスト入りしていたら、それを登録して管理する個人信用情報機関の方も、相当大変でしょう。

また、実際61日以上滞納していて、新しいクレジットカードの審査に通った人も知っています。そのクレジットカードの審査がたまたま緩かったということもあるかも知れませんが、ブラックリストに登録されていたら、どんなに審査が甘いクレジットカードでも審査に通ることはなかったでしょう。

ということから、一般のキャッシングと同じ2ヶ月程度の遅延・延滞では、奨学金の場合は事故情報とされない…と判断できます。

実際に登録されるかどうかは、日数だけでは決まらない

一応、ここでは日数だけに着目して書きましたが、実際にブラックリストに登録されるかどうかは、総合的な基準によって決まります。

延滞日数が長くても登録されない人はいますし、逆に短い日数でも登録される…という人もいます。違いは「督促の電話や郵便に対する態度」「借りている金額」などによっても現れます。

このように「同じ延滞日数でも、利用者の態度や借入金額によって、督促のレベルが変わる」ということはよくあります。奨学金でも、それは同じということです。

「減額返還制度」で負担を軽くできる

もし経済的に余裕がなくて、奨学金の返済が厳しいという場合―。「減額返還制度」などの猶予制度を活用するといいでしょう。

減額返還制度は、「月々の返済金額を半額にする」というもの。その分総合の返済期間は長くなり、利子総額も多少増えますが、とりあえず現時点の負担は軽くなります。

トータルの利子総額が大きくなるのと、延滞・滞納してブラックリスト入りするのと、どっちがマイナスが大きいかといったらやはり「ブラックリスト」でしょう。ということで、ブラックになるのを防ぐために、トータルの利子総額が多少高くなっても、まず減額返還制度を利用することをおすすめします。

余裕ができてから、返済ペースを戻せばいい

返済期間が長くなると利子が多くなるというなら、余裕ができたら元の返済ペースに戻せばいいのです。そうすれば、短期間で完済できます。

要は「遅延・延滞してブラックリスト入りする」というのを防ぎたいわけですから「減額返還制度なしでも、遅れずに払えるようになった」という時点で、この制度を解除してしまえばいいんですね。

人間は何でも「ゼロか百か」で考えてしまいがちですが、「組み合わせる」というハイブリッド(融合)の選択肢もあるのです。

「返還期限猶予」の制度もある

もう一つ、お金に余裕がない人が使える手段として「返還期限猶予」の制度もあります。これは文字通り「返済の締め切りを伸ばしてもらう」というもの。

「最長120ヶ月まで延長できる」ので、つまり「10年までOK」ということです。10年延長すれば、就職した後、それなりに稼げるようになっているはずなので、これで返済できるようになるでしょう。

(もしその年令でも奨学金の返済ができないくらいの年収だったとしたら、それはそれで人生全体の問題があります。

「在学猶予」という方法もある

「返還期限猶予」の方法の1つとして「在学猶予」というものもあります。これは文字通り「在学中のみ猶予してもらう」というもの。かなりの人が、この方法で奨学金の返済をしているのではないでしょうか。

特に大学院の学生さんは、この猶予を適用していることが多いようです。大卒で就職していたら、働いているはずの年齢で収入がないわけですから、猶予制度を適用した方がいいでしょう。

延滞・滞納していると、猶予制度を申し込めない

これらの便利な猶予制度ですが、すでに遅延・延滞しているという場合は、申し込みできません。あくまで遅れずに予定通り支払いをしてきた人限定となります。

基本的にクレジット(与信=お金の信用)の世界では、とにかくまじめにコツコツやってきた人が有利なようにできているんですね。「信用を築くのは大変だけど、失うのは一瞬」とよく言われます。これはクレジットヒストリーの世界でも同じなんですね。

奨学金はキャッシングしてでも返済すべき?

最後に、奨学金の支払いに遅れそうになったら、キャッシングしてでも返済すべきか―。これは、「滞納分だけ払う」というのはありでしょう。そうして滞納さえなくせば、ここまで書いた猶予制度を適用できるわけです。

10年間の猶予をもらえば、誰でも完済できるはずなので、無理にカードローンでお金を借りて支払う必要はありません。あくまで「遅延・延滞分を払うために借りる」というスタンスにしましょう。

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