電話勧誘がしつこい貸金業者がいる―。こういう場合、「電話自体に工夫をする」という方法で、勧誘を回避できます。以下、それらの方法をまとめます。
まず、キャッシング業者の迷惑電話対策を一覧にすると下のようになります。
というものです。以下、それぞれの内容を解説します。
まず、これが一番メジャーですが、特定の電話番号からの連絡を、すべて拒否します。携帯電話だけでなく自宅の固定電話でもできます(機種によってはできないこともあります、固定電話の場合)
メリットとしては「一番簡単」であること。デメリットとしては「新しい業者・電話番号から連絡があるたびに、着信拒否の設定をシなければいけない」ということです。
特に過去に多重債務者だった人などは「悪徳業者の間で個人情報が共有されている」ことがあるので、こういう電話がたびたびかかってきます。
これは、「電話をかけてきた相手の番号が、表示される」というもの。最近ではほとんどの固定電話が、標準としてこれを装備しているでしょう。もちろん、携帯電話も当然です。
もし自宅の固定電話でまだナンバーディスプレイがない人がいたら、ナンバーディスプレイつきの機種に変更することをおすします。
これは「電話番号非通知」でかけてきたキャッシング業者への対策です。ナンバーディスプレイを導入しても「非通知」という設定でかかってくる電話があります。
番号通知リクエストは、こうした相手に対して「番号を通知しろ」と指示します。後ろ暗いことがない普通の人だったら、番号を教えてもまったく問題ないので、ここで通知してくれます。しかし、多くの闇金業者・違法業者は番号を知らせたくないので、この時点であきらめます。
これは、指定した電話番号からの連絡をすべて遮断します。着信拒否とも似ていますが、違いは「この番号には、現在おつなぎできません…」という「番号自体が消滅した」ようなアナウンスが流れる、ということです。
これを聞くと、多くのキャッシング業者は「む。電話番号を変更したのか。仕方ない。この番号にかけるのはやめよう」と考えます。しかし、実際には番号自体は生きている…ということですね。
これがただの着信拒否だと「ちっ。拒否してやがる。こっちの携帯からかけるか」というように、また別の番号から電話してきます。この点で「番号自体がなくなった」と思わせられる、「迷惑電話お断りサービス」の方が優れています。
これは、「今使っている電話番号とは別に、もう一つの電話番号を持つ」というもの。新しい方だけを必要な人たちに教えておけば、これまでの古い番号にかかってきた電話を、すべて無視してしまってかまいません(どうせキャッシング業者をはじめ、宣伝の電話ばかりですからね)。
これは、今の電話番号にあれこれ設定するよりも「いらない連絡を完全遮断できる」という点で、一番効果的です。デメリットがあるとしたら、
ということでしょう。特に後者の理由が面倒で、多くの人はやりたがらないかも知れません。
「数年経ったら、また宣伝の電話がかかって来る」というのは仕方ありません。通販やネットショッピングなど、一切の買い物で電話番号を記載しなければOKですが、それは無理でしょう。
それに、普通の宣伝はかかって来ても「カードローン業者からの電話勧誘は、ほぼゼロ」になります。新しい二重番号を取得した後でも、まだクレサラ業者からお金を借りたというなら話は別ですが、そうでなければ、彼らからの連絡はもう来ません。
というように「親しい人たちに新しい電話番号を伝える」というのは少々大変ですが、その手間さえかければ、サラ金・街金からの電話勧誘をかわすのに、二重番号ほど効果的なサービスはないと言えます。
これらの迷惑電話の対策費用は、意外と安いです。それぞれ下のようになっています(NTT東日本の場合)。
…という風です。これは個人の「住宅用」の手数料で「事務所」の場合は、
というように、一部が少々値上がりしますが、それでも全然大した金額ではありません。ということで、「サラ金・街金からの電話勧誘を防止する方法は、意外と簡単」といえます。
以上、クレサラ業者からのしつこい電話勧誘・宣伝の対策をまとめました。現時点でこうした貸金業者からの電話連絡に悩んでいる方は、参考にしていただけたら幸いです。
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