税金や社会保険料の滞納分を、キャッシングによって払う―。これはありです。理由は下の通りです。
ということです。以下、詳しく説明します。
差し押さえを避けるべき理由―。これは「お金を取られる」ことよりも「会社にバレる」ことにあります。
差し押さえというと、多くの人がイメージするのは「家財道具を奪われる」ということでしょう。しかし、これは実はめったになく「給料の口座から自動的に引く」という方法が一番多いのです。
で、これは銀行に対して働きかけるのではなく「会社に対して」働きかけます。つまり、あなたがA社に勤務していたら、国税庁などはA社の経理部に対してこういうのです。
「あなたの所の社員の鈴木さんが、差し押さえになりました。よって、これから鈴木さんの給料を、毎月○○万円、天引きさせていただきます」…ということです。
上のような連絡が来て、平気でいられる会社はあまりないでしょう。「何やってるんだ、お前!」となるはずです。基本的に、こうなったら会社に居続けることは難しいです。
という2つの理由です。実際、どちらも納得できるでしょう。社長の立場でも、経理の立場でも、こういう差し押さえを食らうような社員には、辞めてもらいたいというのが本音のはずです。
その人が、よほど会社にとって欠かせない人材だったら話は別です。しかし、よほど天才肌な人でなければ、そういう真面目な人が税金を滞納することは、めったにないでしょう。
ということで、基本的に、差し押さえ・強制執行を受けると、仕事をクビになるということが多いのです。差し押さえや強制執行で一番怖いのは「お金がなくなる」ことではなく「仕事をリストラされる」ということなのです。
税金を延滞した場合「延滞利率」がつきます。これは年利で14.6%なので、ちょうど三菱東京UFJ銀行カードローンの金利と同じです。
これは「10万円の滞納」の場合、毎月大体「1200円」の利息が発生します。そして、返済しないままこの金利だけを払い続けたら、「1200円×12ヶ月」で、「1万4600円」になります。
…と、こんな複雑に計算しなくても「10万円×0.146=1万4600円」で出ます。これが「年率」の意味です。月別の利息を合計する時と、同じ数字が出るんですね。
という計算はおいておき「10万円の税金を滞納して、約1万5000円余計に払う」わけです。50万円滞納したならともかく、10万円の滞納でこれだけ払うのは「かなりの痛手」でしょう。
もちろん、税金を滞納したのが悪いわけです。納税は国民の義務ですから、kのくらいの延滞利息が発生するのは仕方ありません。何にせよ、「税金の滞納で発生する利子は、意外に大きい」ということです。
税金や社会保険料を払えない状態というと、「現時点ですでに多重債務」という可能性もあります。あるいは、失業中で無収入…ということもあるでしょう。
こういう人の場合、カードローンでお金を借りようとしても、ほとんど借りられない、ということもあります。この場合は、どうすればいいのでしょうか。
結論を言うと、少しでも借り入れできるなら「滞納分を一部支払う」という方法が有効です。これでも延滞利息は多少減りますし、何より「差し押さえをされないで済む」という利点があります。
差し押さえを役所がするかどうかは、ある程度「心情的」な部分もあります。「こいつ、役所を舐めてやがるな」と思ったら、かなりの短期間でも強制執行されますし、逆に「情状酌量の余地がある」と思われたら、すぐに強制執行されないことも多いです。
ということで、少しでも役所の心証を良くするために、「支払える分だけでも支払う」ということは大事です。
実際、自分が公務員だったとしても、そうやって出来る限り払おうとしている人に、あまり強引な手段は取りたくないでしょう。それより、もっと悪質な滞納者がたくさんいるわけですから、仕事的にもそっちが優先のはずです。
ということで、「全額支払い」は出来なくても、とりあえず一部でも、カードローンで借りるなどして払うべきなんですね。もちろん、場合によってはそれでも突然「全額いつまでに支払え」と言われることもありますが、基本的にそれはないので、一部の支払いでも効果はある、と思ってください。
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