キャッシングの「保証人紹介ビジネス」。これは、保証人が見つからない人に対して「連帯保証人を紹介しますよ」というようなサービスです(名前通りですね)。
結論を言うと、この「紹介ビジネス」はトラブルが多いです。詐欺的な業者も多いので注意しましょう。
まず、こうした保証人紹介詐欺で一番多い手口は「登録料だけを振り込ませて、保証人の紹介はしない」というもの。足のつかないプリペイド携帯などを使っていれば、振り込みだけさせた後、すぐにバックレるということが可能なのです。
最近はプリペイド携帯の登録も厳しくなりましたが、悪徳業者は多重債務者の人を抱え込み、彼らに携帯電話を契約させるなどしています。このようにして「いつでも捨てられる携帯電話」をたくさん持っているので、振り込みさせたらすぐに消息を絶つことが可能なのです。
ということで、保証人紹介ビジネスの業者から振り込みを指示されても従ってはいけません。
もう一つ保証人紹介詐欺で定番の手口が「審査に通らない、レベルの低い保証人を紹介する」というもの。確かに紹介してもらったということで、その時点では安心してカードローンやクレジットカードの審査を受けます。しかし、審査を受けた後で「いやあ、この保証人の方のクレジットヒストリーでは、少々融資は難しいですね…」などと言われて、初めて詐欺だったことがわかるのです。
この手法のデメリット(申し込み者にとって)は2つあります。
特に巧妙なのは2つ目のデメリットで「確かに保証人を紹介するとは言いましたけどね。それで絶対審査に通るとは言っていませんよ」などと、悪徳業者はのたまいます。
このやり口は本当に巧妙です。彼らの言うとおり「保証人をつけたら絶対に審査に通る」というキャッシングはないからです。たとえその保証人がまともな人で、借り手もまともな人だったとしても、「手違いで審査に落ちる」ということはあります。
また、そのカードローン業者が経営危機に陥っている場合、新規の融資が一切できないということもあります。実際、日本最大手だった武富士すら倒産したのですから、中小業者だったらかなりの確率で、こういうことはあり得るのです。
というわけで、詐欺業者の言うとおり、確かに「保証人をつけても審査通過率100%ではない」というのは、事実です。彼らも保証人の代理を立てる時点でそう言ってくるので「事前にしっかり伝えた」と主張します。
では、この保証人紹介詐欺に対抗する方法はないのか。これはあります。
保証人紹介ビジネスである以上、その保証人の個人信用情報を開示する、というのは当然の義務です。クレジットヒストリーを見て、事故情報・異動情報長いかどうか(ブラックリスト入りしていないかどうか)、確かめるということですね。
もしこれを渋ったら確実に詐欺業者です。また、もし本当に審査に通るレベルの保証人だったら、個人信用情報のチェックも許可してくれるでしょう。
そうして個人信用情報を見て、事故情報・異動情報が特に記録されていないようだったら、信用していいでしょう。
この方法で確かめる難点は「個人信用情報を取り寄せるのに、時間がかかる」ということ。つまり、最短即日借り入れや最短当日審査はできなくなるわけです。
どのくらいかかるかというと、大体1週間は見て置いた方がいいでしょう。その時々のJICC・CIC・KSCなどの申し込み条件にもよりますが、1週間は基本的にかかります。
ということで急ぎでお金を借りたい人の場合、保証人詐欺か確かめる時間がなく、特に騙されやすいといえます。お金が足りない時は、冷静な判断能力もなくしているので、なおさら危険なのです。
そもそも、現代の日本のキャッシングで「保証人が必要」ということはめったにありません。大手の消費者金融のアコム・プロミス・SMBCモビット・アイフルなどは、すべて保証人不要でやっていますし、、銀行カードローンも同じです。
中小業者では保証人が必要なこともありますが、基本的に大手から借りた方がいいでしょう。また、大手から借りられないような人の保証人に、見ず知らずの人がなってくれる、と考える方がおかしいです(いくらビジネスとはいえ)。
ということで、基本的にほとんどの保証人紹介ビジネスは信用しないことをおすすめします。中には信用できる業者もあるでしょうが、もう少し社会の評価が安定するのを待ちましょう。
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