キャッシングには「3件規制」という暗黙のルールがあります。「借入件数が3件までは、ギリギリOK」「それ以上は審査に通らない」というものですね。
という点は注意が必要ですが、「大体3件まではギリギリいける」ということで、3件規制という言葉が自然発生しました(木の俣から)。
これは含まれません。3件規制の件数に含まれるのは、
…です。クレジットカードのキャッシングも含まず、「完全に消費者金融借入件数だけ」で見る場合もありますが、大体は上の3つで見ます。
クレジットカードについては、キャッシングは含むことが多いですが、ショッピングは除外されるということが多いです。
これは、「管理する法律が違う」からです。
ということですね。キャッシングの「年収の3分の1までしか借りられない」というのは「貸金業法」のルールなので、「割賦販売法」で管理されているクレジットカードについては、対象外なのです。
(ただし、キャッシング枠だけは「現金を融資している」ので、貸金業法の影響を受けます)
つまり、お役所の「縦割り組織」みたいに「それはうちの管轄外です」と、それぞれの法律が言っているわけですね。「あ、それ割賦販売法の範囲なんで、うちは関係ありません」と。
良いことか悪いことかわかりませんが、おかげで消費者金融のキャッシング審査で計算される「借入残高」が少なくなり、申し込みやすいといえば申し込みやすいです。
当然ですが、こういう法律の区分けについては、問題視もされています。つまり、「貸金業法・銀行法・割賦販売法」で、借り入れを統一して判断すべきではないか?」という議論ですね。
ただ、これは別にやらなくてもいいというのが個人的な意見です。というのは、「業者の側で、貸し倒れにならないように、自然と全部計算している」からです。
つまり、法的にはクレジットカードのショッピングは「借り入れ」から除外されるとしても、業者の方でチェックしているということですね。そして、クレジットカードでたくさん買い物している人に対しては「審査で落とす」ということもあるのです。
以前の消費者金融は「グレーゾーン金利」で高い利息を取ることができたので、ガンガン貸付をしていました。多少貸し倒れになっても、利息で取り戻せますからね。
しかし、利息制限法・出資法の改正によって上限金利が大幅に下がってしまったので、今の消費者金融はディフェンス重視、つまり「貸し倒れしないということを最優先」にしています。だから、自ずとクレジットカードのショッピング枠も含めて、審査するのです。
ということで、法律的には除外されるし、実際の審査でも除外している業者もあります。ただ、まともな業者の場合は「全部見ている」と思ってください。
(ただ、消費者金融での借り入れよりは、ショッピング枠は審査結果への影響が弱い、ということです)
基本的にキャッシング業者での借り入れが3件以上あるなら、おまとめローン(計画返済支援のための融資)などを利用して、返済計画の再編をした方がいいです。返済計画の再編には、下のようなメリット・長所があります。
というものです。金利が下がるのは「総計100万円を超えている場合」で、それ以下の場合は、基本的に下がりません(消費者金融の金利は、100万円を超えると、15%に下がるからです)。
ただ、「消費者金融での複数借り入れを、銀行カードローンでまとめる」という場合は、総額100万円を超えていなくても、低金利になります。銀行カードローン自体が、もともと消費者金融より低金利ですからね。
「別に返済計画を再編しなくても、自分の借入残高くらいわかってるよ」という人もいるでしょう。確かに「大体の金額」は把握していると思います。
しかし「大体わかっている」だけでは完済のイメトレがリアルにならないんですね。1円単位まで知ることで、「あと37万4358円返済すればいいのか」と思い、最後の1回の返済で、「4358円」などの端数まで返済する自分を、イメージできます。
実際、借金を完済する時に、この最後の端数を支払う時というのは、非常に快感です。「よっしゃ、潰した」という快感があるのです。この完済のイメージをリアルにするには、正確な借入残高を把握する必要があるのです。
返済計画を再編していれば、当然それがしやすくなります。そして、返済のイメージトレーニングがリアルになるということは、実際に返済が早くなるということ。
返済計画の再編にはそういうメリットもあるので、3件以上借り入れしている人は、ぜひおまとめローン(計画返済支援のための融資)などの利用を検討してみてください。
以上、キャッシング審査の3件規制と、返済計画の再編のメリット、関連する法律などをまとめました。参考にしていただけたら幸いです。
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