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キャッシングに関しては、家族間のトラブルも当然いくつかあります。ここではそのようなカードローン利用の家族トラブルに関する対処法をまとめていきます。

自分名義で勝手に借金されていたらどうする？

まず、借り入れ関係で一番多い家族トラブルは「自分名義で勝手に借金されていた」というもの。「そんなことする家族がいるのか？」と思う人もいるかも知れませんが、意外と多い事件なのです。

そもそも、家族が本人になりますましてカードローン審査に通るというのは簡単です。身分証明書は簡単に引き出しなどから取ってくることができますし、郵便物の受け取りも問題ありません。

家族と性別が違ったら、確かに携帯電話への本人確認でバレるでしょう。しかし、男同士・女同士の家族だったら、簡単に本人のふりをすることができます。

キャッシング業者でも当然そんなことはわかりませんから、審査に通すしかありません。これが無人契約機・自動契約機だったらテレビ電話で顔がわかるので「あれ？運転免許証の顔と違うぞ」と気づくこともあるでしょう。

しかし、キャッシング審査は国民健康保険証などの「顔写真なし」の本人確認資料でも通ってしまうので、自動契約機ですら成りすましが可能です。

というように特に同性の家族であれば、自分名義でキャッシングされるということは、よくあるのです。家族をあまり警戒するのも、心が落ち着かないかも知れませんが、注意してください。

家族の成りすましでも、犯罪になる

これは、特にこれから家族名義でカードローンを借りようとしている人に忠告したい内容です。家族になりすまして借金するというのは、立派な犯罪なので、注意してください。内容によって、それぞれ下のような罪状になります。

• 本人確認書類を盗んだ…窃盗罪・不動産侵奪罪
• 身分証明書を偽造した…有印私文書偽造罪・詐欺罪

という風です。かなり難しい罪状名が並んでいますが、このように本格的な犯罪になるということです（本格的というのも変ですが）.

家族のもので、自宅にあるものだと、簡単に持ちだしていいような気がしてしまうかも知れませんが、決して気軽に犯していい犯罪ではありません。注意してください。

家族が勝手に借金したら、返済しないといけない？

これは、家族を窃盗罪・詐欺罪などで訴える場合は、返済しなくていいです。家族がその罪を背負って、返済することになります。しかし、現実にこれはほとんどの人がやりません。

当然ですが、家族を刑事事件で訴えるというのがまずいやでしょうし、その後家族がその返済をしていくのも、見るに堪えないという人が多いと思います。

（家族が嫌いとか、仲が悪いというなら話は別ですが）

家族の成りすましをしっていた場合も、返済義務がある

当然ですが、家族が自分に成りすまして申し込みをしているのを知っていた場合―。これは当然、本人にも返済義務があります。本人でなく当初の申請通り家族が返済してもいいですが、どちらにしても「無罪放免」とはならない、ということです。

もちろんこのようなケースは、普通の人の場合めったにないでしょう。しかし、これを確信犯的にやる人間も、たまにいるのです。

つまりわざと家族に自分名義で申し込みをさせて「自分は知らなかった」といって、そのキャッシングを無効にしようということですね。最近の反社会勢力の人々は、こうした法律や金融の知識も非常に豊富で、下手なサラリーマンよりも頭がいいくらいです。

というように、悪質な方法で「わざと家族トラブルを起こす」という人もカードローンの世界にはいるので、色々取り締まりのルールを複雑にする必要があるのです。

家族の死後に借金が残った場合は？

家族がカードローンで借り入れをしていて、それが死亡後に残ったという場合…。非常にありがたくない遺産ですが、これは放棄することができます。

しかし、代わりに、死んだ家族の遺産を、プラスの方もすべて相続放棄しなくてはいけません。プラスの遺産も放棄するかわり、マイナスの遺産である借金も放棄できる…ということですね。

つまり、「資産の方が多い…相続する」「借金の方が多額…放棄する」という風ですね。資産と負債の把握が少々大変なこともあるかも知れませんが、原理としてはただの足し算引き算なので、簡単です。

使っていないローン・クレジットカードは解約しよう

最後に、家族が勝手にカードローンなどを利用するトラブルを防ぐために、必要なことを書きます。それは「使っていないカードローンやクレジットカードを、できるだけ解約しておく」ということ。理由は、利用できるまま放置しておくと、家族が勝手にそのカードを使ってキャッシングしている可能性があるからです。

しかも、家族は大抵真面目に返済するので、最初のうちは勝手に使われていることに気づきません。そして、気付かれないことに家族も安心して、どんどん借り入れしていきます。しかし、それがエスカレートすると、そのうち返済能力を超えてしまい、とうとう延滞・滞納するようになるのです。

そして、その時初めてカードローン会社から本人に連絡が来て、家族が勝手にキャッシングしていたことがわかる、という流れですね。こういう事件は意外と多いのです。

このような家族トラブルを防止するためにも、もう使うつもりのないクレジットカードやカードローンは、解約するようにしましょう。