キャッシングの審査では、どこを見られているのか―。分類すると、
です。それぞれの意味は、
ということです。
勤務先情報で、特に重要な申込項目は、下のようになります。
これらで大体8割程度決まると考えていいでしょう。解説すると、
…という風です。一般的な常識で「安定」と言える要素が、そのまま当てはまると考えてください。
自宅情報では、下のような内容が見られます。
これも、有利・不利な条件を書いていくと下の通りです。
という風です。自宅情報は勤務先情報に比べると、そこまで重要ではありません。あくまで補助的なものと考えてください。
借入情報は、一番重要なところです。
がチェックされます。これも解説すると、
最後の個人信用情報がもっとも重要で、これがキャッシング審査の3割~5割程度を占めています。
特に「ブラックリスト」と呼ばれる大きな金融事故を起こした人の場合は、それだけで5年~10年、キャッシング審査に通らないようになっています。そういう風に「悪い方では、この個人信用情報だけで10割決まってしまうくらいなのです。
これら以外にも、キャッシング審査で見られる部分はあります。以外というよりは「発展形」ですが、その一つが「社内クレジットスコア」です。
これは、個人信用情報の「その会社限定バージョン」のようなもの。過去にそのキャッシング業者・クレジット会社・銀行などを利用した実績が、審査に影響します。
これはもちろん、悪い方だけではありません。良い方、つまり「審査に通る」方にも、社内クレジットスコアは機能します。
これは当然ですね。一般の会社でも「以前利用してくれた実績のあるお客さん」に対しては、たとえばマンスリーマンションの部屋を貸す時なども、ある程度チェックが優し目になるはずです。
(たとえば、本来振り込まれるまで部屋を抑えないのが、振り込み前に部屋を抑える、など)
このように、一般の業界でもある「その会社の利用実績」というのが、カードローン審査の世界でも評価されるということですね。社内クレジットヒストリーというと、何やら特殊な専門用語のようですが、要は「お得意さんかどうか」ということです。
ここまで書いてきたカードローン審査の条件・項目は、すべて点数化されています。これをスコアリングといい、それでついたスコアを「クレジットスコア」といいます。
この点数化は極めて機械的にしています。
というような感じですね。点数も項目ももちろん仮のものですが、仕組みとしてはこのような感じです。
クレジットスコア・クレジットヒストリーの違いは下の通りです。
…と、そのままですね。「履歴が点数化される」という点では、「クレジットヒストリーからクレジットスコアが生まれる」とも言えます。
つまり、簡単に審査結果を出したい場合は、スコアだけ見ます。そして、
という時に、詳しくクレジットヒストリーを見るわけです。こう書くとあまりクレジットヒストリーは見ないようですが「最重要」である「個人信用情報」については、必ず見ます。
そして、個人信用情報とクレジットスコアを合わせてみて、まだ審査が微妙な場合には、社内のクレジットヒストリーなど、もっと細かい情報も見る…ということです。
以前、これらの「社内クレジットスコア」は、それぞれの業者・ブランド・銀行でしか通じないものでした。しかし、現在は消費者金融のブランドが多く銀行の傘下に入るなど、統合が進んでいます。
ということで、あらたに「グループスコア」とでも言うべき「グループ共通のクレジットスコア」が生まれているわけです。例えば、
という風ですね。それぞれの銀行のカードローンと消費者金融の情報が、それぞれ共有されているわけです。
ということで、今まで以上にどこの業者・ブランド・銀行を使う時も、きっちり返済することが重要になっていると言えるでしょう。
もともと、クレジットスコアがなくても当たり前にするべきことですが、それがルール的にも、せざるを得なくなった、ということですね。
「天知る、地知る、我知る、人知る」は、『後漢書』の楊震伝に登場する中国古典の名言です。これと同じことが、クレジットヒストリーというシステムの中にも見られる…と言えるでしょう。
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