コンピューターによる自動審査が、今のカードローン会社では一般的になっています。中小業者は今でも昔のように人間の手で審査している部分が多いですが、大手業者の場合はすべて自動審査です。
大手の消費者金融の中で審査スピードが最速なのはSMBCモビット。何と「10秒」で審査結果が出ます。これはあくまで「書類審査」というべきもので、自分がWEB申し込みのフォームで記入した年収などの情報を元に、SMBCモビットのスーパーコンピューターが審査します。
つまり仮審査なので、本審査でも通るか落ちるかはわかりません。しかし、大体仮審査と同じ結果になります。今のキャッシング業界というのは、このくらいのスピード感で動いているのです。
これは、消費者金融や銀行カードローンが長年蓄積したビッグデータがあるからです。
これらの審査情報を元に「こういう人ならクレジットスコア何点」という風に点数化するわけです。そして、そのスコアリングを元に「この人の返済不能に陥る確率…40%」というように数値を出し、「融資不可」「融資可能」という結果を瞬時に出すわけですね。
こういう作業は、もう完全にコンピューターでできるものです。というより、人間がやった所でどの道機械的な作業になるのだから、むしろコンピューターにやらせるべきものです。
こうして 自動審査はキャッシングの世界でどんどん普通化し、とうとうSMBCモビットのように「秒単位」で結果が判明するくらいの業者が登場したわけです。
では、消費者金融などの貸金業者で勤めている社員さんは、一体どんな審査をしているのか。これは下のような内容です。
という内容です。これらは基本的に人間でなければできないので、コンピューターでの自動審査ではなく、カードローン会社の社員さんがやります。
勘のいい人は、上の審査作業の一覧を見て「個人信用情報を確認するのは、コンピューターでもできるのでは?」と思われるかも知れません。実際、筆者もそう思います。
ただ、現時点では下の理由で、人間が自力で照会するルールになっています。
というものです。他にもあるかも知れませんが、外部から見ていて感じるのは、こうした理由です。
まず、「個人信用情報は、プライベートな情報である」というのは間違いないでしょう。住所・生年月日などの個人情報だけではなく、「○月○日、アコムから50万円借り入れ」などの履歴もすべて見られてしまうわけです。
そのため、これを慎重に管理・保管しようというのはわかります。しかし、個人的にはむしろ「自動化した方がプライバシーを保護できるのでは?」とも思います。
私も多重債務者だったので申し込み者の方の気持ちは多少わかるのですが、私が不安だったのは「カードローン業者に知り合いが勤務していたら、自分の情報が駄々漏れなのでは?」ということです。
もちろん、どの道在籍確認や携帯電話への連絡などは人間がやるしかないので、「知り合いの社員に借金がバレる」という可能性は完全には消えません。しかし、「個人信用情報の照会」という作業が1つなくなるだけでも、キャッシング業者の知り合いに借金がバレるリスクは、減ると思うのです。
もちろん、個人信用情報のチェックを機械化すると、システムエラーによってブラックリストなどの情報もすべて流出してしまう…という危険性はあるでしょう。そうした不安から、大手の消費者金融もJICC・CIC・全国銀行個人信用情報センターなども、自動化できないというのはわかります。
ただ、将来的にはセキュリティがしっかり確保されて、クレジットヒストリーの確認も機械によって自動的に行われる…という気がします。そうなると審査にかかる時間はもっと短縮され、さらに最短即日融資・最短当日審査がしやすくなるでしょう。
急ぎでお金を借りたい場面が多い人たちにとっては、朗報ですね。
以上、カードローンの申込み時の自動審査の仕組みや、年収や職業などのスコアリングについて書きました。キャッシング審査の内側に興味がある人は、参考にしていただけたら幸いです。
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