大手のキャッシング会社・ブランドは、どこも「借入診断」を提供しています。それぞれの借入診断(仮審査)の特徴をまとめると、下のようになります。
ということです。以下、詳しく説明します。
プロミスの「3秒診断」は、一番正確な診断結果を返してくれます。何が正確かというと借入総額が、年収の3分の1まであと5万円を切ると、NGになるということ。わかりやすく書くと、下の通りです。
ということです。なぜこうなるのか説明します。
キャッシングには貸金業法第13条の2第2項の規定というルールがあります。これによって、我々消費者は「年収の3分の1まで」しかキャッシングできないのです。
ということで、年収300万円だったら「100万円まで」となるんですね。それで、アコム・SMBCモビットなどの他の消費者金融は「借入総額100万円」と記入するまで、ずっと「ご融資可能」という診断結果が出るのです。
しかし、本当はこれは間違っているんですね。理由は「100万円ジャストまで借りていたら、もう追加の借り入れができない」からです。
新しくその消費者金融で審査に通るには「100万円まで、いくらかの余裕」が必要なのです。それは最低5万円は必要でしょう。
ということで、プロミスは「5万円の余裕がないと、アウト」となるのです。これはかなり正確な診断結果といえます。(本当は5万円でも足りないと思うのですが…。希望者を弾かないためというのが理由でしょう)
否定するわけではありませんが、アコムの借入診断はかなりアバウトです。理由は下の通りです。
ということ。まず「年収が聞かれない」という時点で、普通の人は「おかしい」と思うはずです。
繰り返しますが、否定しているわけではありません。しかし、一般の感覚だと「何で年収を聞かないの?」となるはずです。個人間で融資する時でも、相手の借入希望金額を払うだけの力があるかどうか、年収を確認するはずです。
ということで、この点はアコムの借入診断の不思議な部分です。申し込み者をこの時点でブロックせず、できるだけ融資可能かどうか、全員平等に審査しようということなのだろうと思われますが…。
もう一つ参考程度にした方がいいのは、限度額についてです。アコムの最高借入限度額は「500万円」です。しかし、アコムのお試し診断では、「現在の借り入れ…800万円」と入力しても、「ご融資可能」となるんですね。
普通に考えて、これも不思議でしょう。考えられるケースとしては、下のようなものがあります。
ということです。あるいはこうです。↓
これだったら、比較的ありえるかも知れません。といっても「年収2400万円」ということで、「月収200万円」です。庶民にとっては夢のまた夢の金額で、なぜそんな人がアコムを利用しているのか(しかも10万円という小銭を借りるのか)、不思議なところではありますが…。
とにかく、アコムの借入診断は基本的に「希望者を弾かない」というのを最優先しているようです。そのため、アコムのお試し診断で「ご融資可能と思われます」と出ても、参考程度にとどめてください。
SMBCモビットは、借入診断自体は普通です。ただ、すごいのは、「普通の審査を、借入診断並のスピードでする」ということです。わずか10秒で、簡易審査をしてしまうんですね。
簡易審査といっても、勤務先情報・自宅情報などはすべて送信します。その後やる審査の作業は、
だけです。つまり、ネット申込みのフォームから送信する情報は、「すべて10秒で審査する」ということです。恐ろしい早さです。
ただ、これは理論的には問題なく可能なんですね。申込みフォームから送信する審査情報は、「勤続年数・年収」など、すべて「数値化」できるもの。ということは、それは「コンピューターで瞬時に計算できる」ものなのです。
ということで、SMBCモビットがこのように超高速のスピード審査をできるのは、別に審査が甘い・緩いというわけではありません。ただ単純に「自動審査のシステム」を、整備しているだけなのです。
アイフルの1秒診断の特徴は「雇用形態」を答えることです。
…というような項目から選びます(全部はここには書いていません。多いので)
そして、「専業主婦・無職」を選択すると「収入がない方へのご融資はできません」というような結果が表示されます。
その他の雇用形態については、どれを選んでも借入診断の結果に差はありません。年収や年齢などをすべて同じにして、雇用形態だけ変えてみると、みんな同じ審査結果になります。
実際の本審査では当然雇用形態が影響しますが、1秒診断では影響しない、ということです。ここから言えるのは、アイフルは、完全に融資不可な人に、それを伝えるためにやっているということです。
つまり、無収入の専業主婦や無職・ニートの人については、最初から申し込み資格を外れているので、この時点でそれを伝えるということですね。お互い時間のムダがなくなるので、その方がいいでしょう。
というように、キャッシング会社(ブランド)それぞれの、借入診断・お試し診断の特徴をまとめました。特にアコムを見ていてもよくわかったと思いますが、これらは「参考程度」です。
唯一プロミスのみ、かなり正確な結果を返していますが、それでもやはり、本審査の結果とはだいぶ違うと考えてください。
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