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キャッシング・カードローンの借入限度額はいくらか―。これは下の通りです。

• 実際に借りられる金額…10万円～50万円（初回の場合）
• 消費者金融の最高限度額…300万円～800万円
• 銀行カードローンの最高限度額…500万円～1000万円

という風です。最高限度額まで借りられる強者は、年収1000万円～3000万円という裕福な方々なので、ノーマルな人々には関係ありません。

多くの人にとっての「キャッシングの限度額」というのは、初回の借り入れの場合「10万円～50万円」、一番多いのは「30万円」と考えてください。

利用限度額はどう決まるのか

簡単に言うと「総合的」に決まります。一番大きいのは、

• 年収
• 他社借入総額

ですが、これだけで決まるわけではありません。たとえばその人が「路上で手品をやって、年収300万円稼いでいる」という場合、来年もそれが続くという保証はないでしょう。

逆に「国家公務員で、年収300万円です」と言ったら「来年に続く」と考えるはずです。

ということで、基本的には「年収＆他社借入」で決まるのですが、それだけでなく、総合的にその人の信用度を見て決める、と考えてください。

（曖昧に思われるかも知れませんが、恋愛でも何でもそうでしょう。「お金のある人だったら誰でもいい！」という女性でも、本当に怪物のようなお金持ちが現れたら、多分拒否るはずです。物事は基本的に「総合」で判断されるし、するべきなのです）

「年収の3分の1」が最高のライン

一番たくさん借りられる場合でも「年収の3分の1まで」です。これは貸金業法の「貸金業法第13条の2第2項の規定」というルールで、消費者金融の場合、これを超えることはできません。

銀行カードローンは貸金業法に規制されないので、貸金業法第13条の2第2項の規定でも対象外です。しかし、対象外ではあるものの、実際には、銀行カードローンでも年収の3分の1以上借りられることは、めったにありません。

むしろ年収の10分の1程度？

実際に銀行カードローンで審査を担当されていた女性の話では、「利用用途自由のカードローンの場合、年収の10分の1が普通だった」とのことです。その銀行が特別厳しかったのかも知れませんが、他の銀行がもっとゆるくても「5分の1程度」となるでしょう。

実際、年収300万円の人が銀行でキャッシング審査を受けると、限度額は30万円～50万円です。つまり、年収の「10分の1～6分の1」ということですね。確かにその女性の証言は正しいかも知れません。

消費者金融も大体同じ限度額

プロミス・アコム・SMBCモビットなどの大手の消費者金融のブランドでも、大体同じ限度枠になります。最初の借り入れは10万円～50万円が基本。一番多いのは30万円です。50万円は、

• 勤続年数が長い
• 信用できる勤め先
• 年収が400万円以上
• ブラックリストではない

などの条件だと、かなり申し込みやすいようです。ここまで良くなくてもいいですが、これだけの条件を満たしていると、初回のキャッシングから50万円借りられる…というパターンは、比較的多く見られます。

年収300万円で、100万円借りるのは無理？

理論的には、貸金業法第13条の2第2項の規定のルールによって「年収300万円＝100万円借入可能」となります。それぞれの消費者金融のブランドの借入診断でも、そういう結果が出ます。

しかし、実際に年収の3分の1まで借り入れしたら、返済は非常に大変です。そもそも、これまでの収入では足りなくて借金したのだから、これからの収入も足りないに決まっているのです。

• 収入を増やす
• 支出を減らす

のどちらかをしないと「お金が足りない状態」はいつまでも続くんですね。借金をする人は「このピンチだけ乗り切ればいい」と考えがちですが、そうは行かないのです。

限度枠は徐々に増額されていく

「士、別れて三日、刮目して相対す」という言葉もありますが、人間は成長するものです。そして、借入限度額も成長する（増額される）ものです。

最初は10万円、30万円のような小さな融資枠だったかも知れませんが、それが徐々に50万円、80万円と増えていくことはあります。増額されるために必要な条件は、下の通りです。

• 長期間、その業者・ブランドを利用している
• 返済の遅延・延滞がない
• 利用した金額・返済した金額が多い
• 銀行の場合、その他のサービスも利用している

という風です。例えば銀行カードローンだと、その銀行でマイカーローンを組んでいたり、自動車ローン・ブライダルローンなどを組んでいると、それも評価されます（もちろん、延滞・滞納していないことが必須ですが）。

というような条件を満たせば満たすほど、借入枠が増額される可能性は高まっていきます。ただ、絶対ではありません（その時期のカードローン会社の経営状態などにもよりますから）。

タイミングとしては、最初の借り入れから半年か1年後に、最初の打診（運命の電話）が来ると思ってください。もっとも、それまでには完済していて、限度額は特に関係ない、という状態が一番いいですが。