カードローンで学生が借りる場合の審査で、「親からの仕送り」は年収に含まれるのか―。結論は「含まれない」となります。親・実家からの仕送りは、キャッシング審査の年収として申告することはできません。
キャッシング審査で「年収」として記載できるのは、基本的に「安定収入・継続収入」のみです。親からの仕送りは、安定していつまでも送ってもらえるとは限らないので、これを収入として申告するのは無理なのです。
カードローン審査で記載していい「年収」は「自分でアルバイトなどをして稼いだ収入」のみです。そのため、記載する年収を増やしたいのであれば、アルバイトを増やしたり、あるいは高収入の仕事を見つけるしかありません。
学生専用ローンで借りる場合も同じです。大手の消費者金融同様、仕送りが年収に含まれるということはありません。そもそもこういう「お小遣い」のようなお金まで申告していいなら、女の子が彼氏から貢いでもらったプレゼントも「年収」として審査を受けていいことになります。
(すぐに売却すればお金になるものですからね)
ということで、普通の大手のカードローン業者で申し込みしようと、カレッヂなどの学生専用キャッシングで申し込みしたとしても、結果は同じです。「親からの仕送りは、キャッシング審査には関係ない」と思ってください。
日本は子供に働かせることが悪だという勘違いがありますが、本来机での勉強よりも、実際に汗を流す労働の方が、よほど人間は多くを学ぶものです(これは労作教育という思想で、教育の理論の中でもかなり強いものです)。
「子供が働いてお金を稼ぐことは、悪いこと」という日本人の刷り込みのせいで、学生もあまり積極的に稼ごうとせず、親からのお小遣いや仕送りを当てにしている、という印象があります。
しかし、本来人間は自分が使うお金は自分で稼ぐべきなのです。その方が気持ちいいですし、結果的に多くのお金を手にできます。『となりの億万長者』というロングセラーを読んでも、億万長者のほとんどは自力で資産を築いていて、早くに親から独立していたことがわかっています。
日払いのアルバイトなどでお金を稼ぐことは、一時的には大変かも知れませんが、結果的にはそこで養われた生命力によって「生きるのがもっと楽」になるのです。
これは一応あります。それは「日払いのアルバイトをして、今月の月収を増やす」ということです。
たとえば、固定のアルバイトで、今月5万円しか稼いでいない人が「月10万円」といってカードローン審査に申し込んだから、これは虚偽です。しかし、5万円分日払いのアルバイトをして、実際に稼いだとしたら、その月の月収は「10万円」と申告していいのです。
そして、実際に月収10万円を稼いだなら、期待年収も120万円ということになります。期待年収で申し込みしていいかどうかは、少々見方が分かれます。
たとえば大学を卒業したばかりの新入社員の場合、まだ「年収」を手にしたわけではありません。せいぜい数ヶ月分の「月収」しかもらっていないでしょう。
しかし、期待年収はわかっているので、その年収をキャッシング審査でも申告し、それによって借入限度額が決定されます。また、もっと年齢が上の会社員・OLにしても「去年の年収が500万円」だからといって「今年も500万円もらえるとは限らない」わけです。
それでももらえている。ということは、「キャッシング審査に期待年収で申し込む」というのは、完全にOKとは言えませんが、実質OKとなっている、グレーゾーン(ホワイトに近い)と言えるでしょう。
というわけで、日払いのアルバイトによって今月の収入を増やし、その期待年収で申し込むという方法だったら、現在よりも年収を多めに書いてもいいかも知れません。
大手の消費者金融でお金を借りる場合、そのキャッシング総額が「50万円」になるまでは、収入証明書を提出する必要がありません。ということで、期待年収だろうと、実際に去年稼いだ年収だろうと、それはカードローン業者の側にはわからないわけです。
ということで、大体の場合は学生が期待年収で申し込みしても審査に通ります。そもそも10万円~30万円程度の金額でキャッシング破産するのは無理なので、このくらいだったら貸金業者や銀行カードローンの側も、そこまで審査を厳格にする必要はないのです。
ということで、親からの仕送りをカードローン審査の年収として書くことはできません。しかし「現時点ですぐに年収を増やす」ことは、日払いの仕事の臨時収入によってできます。
実際、審査に通るためだけではなく、借り入れした後の返済をすばやくするためにも、早く現金を手にした方がいいでしょう。ということで、キャッシングをする学生には、まず日払いのアルバイトをおすすめしたいと思います。
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