キャッシングの審査に、何度申し込んでも通らない―。という時は、ブラックリスト入りしている可能性があります。
ブラックリストというのは、下のような履歴のことです。
身に覚えがある場合もあれば、ない場合もあるでしょう。覚えがある人は「それが原因」です。ここでは先に「覚えがないケース」について書きます。
ブラックリストの一番軽度なものとして「申込みブラック」「審査ブラック」があります。これは「申し込みすぎて、ブラックリスト入りした」というもの。
恋愛でいうなら「がっついてて、ちょっと引くわー」みたいな感じです。具体的にいうと、下のような条件で申込みブラックになります。
というものです。上の2つは「同時・連続」という違いはあっても「3件」という数字が共通しています。そのため「3件規制」と呼ばれることもあります。
(3件規制は「借り入れがすでに3件ある人はNG」というのが、もともとの意味のようですが)
何にせよ「3件・半年」というのがキーワードです。このように「高頻度で申し込みしまくる人」は審査ブラックになるということですね。
これが気づきにくいブラックリストの代表です。続いて、もう一つ気づかないケースを紹介します。
グループブラックというのは、「関連会社でブラックリスト入りしていると、グループ全体で、審査に通らない」というもの。たとえば下のような感じです。
ということです。個別の会社やブランドでのみブラックになるのを「社内ブラック」といいます。それが関連会社まで発展すると「グループブラック」になるわけですね。
新生銀行グループ以外では、下のようなグループがあります。
…というものです。これらはほんの一部ですが、これらのどれかで社内ブラックになると、そのグループ全体で共有されてしまう…ということですね。
(絶対に共有されるとは限りませんが、共有されることは多いです)
ブラックリストの情報は、上のような社内ブラックでなければ「個人信用情報機関」で管理されています。
という3種類の組織です。(JBAは、全国銀行協会という、KSCを管理する団体なので、除外します)
で、この3つの組織で、先に書いた「債務整理・代位弁済」などのブラックリストの情報を管理しています。しかし、ごくまれにそれが間違っているということも、一応あるわけですね。
(1000分の1くらいの確率ですが)
ということで、ここまで書いた内容のすべて「身に覚えがない」という場合は、個人信用情報の情報が間違っていないかどうか、チェックが必要です。
個人信用情報をチェックするには、それぞれの組織に対して「開示請求」をします。開示請求の方法は、
などのそれぞれの方法でできます。組織によって申請の方法は違うので、それぞれの公式サイトでチェックしてください。
取り寄せには大体1週間~10日ほどかかり、手数料は大体2000円ほど必要です(送料も含めて)。3箇所とも確認すると、6000円ですね。
ただ、基本的にJICC・CICのどちらかだけ確認しておけばOKです。銀行カードローンはKSCの情報を利用していますが、消費者金融のほとんどはJICC、クレジット会社はCICだからです。
個人信用情報を取り寄せて、明らかに間違っている債務整理や遅延・延滞などの情報が記載されている場合「これは間違いである」という申請をしましょう。
同時に、間違いであると証明できる書類(利用明細など)も、送った方がいいでしょう。どのくらいで修正されるかは内容によりますが、1ヶ月程度は覚悟しておいた方がいいかと思われます。
(こういう確認は、慎重を期す必要があるので)
逆に身に覚えがある場合、そのブラックリストの情報は何年で消えるのか。これは「5年~10年」です。
で、ほぼすべてのブラックリストの記録が、消えるようになっています。KSCの10年というのも、自己破産のように、相当重度なもののみです。ほとんどは5年でOKです。
…というように、ここまで書いてきた内容・期間でブラックリストの記録が残っている場合、キャッシング審査には通りません。「何度申し込んでも審査に通らない!」という人は、逆に連続申込みでさらにブラックリストの深みにハマります。
少なくとも一つの業者・ブランドで審査落ちしたら、半年間はそこで申し込みしないようにしてください。
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