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株・FXなどの投資資金のため、カードローンで借金するのはあり?

株・FXなどの投資資金のため、カードローンで借金するのはあり?

株式投資・FXなどの投資行為によってカードローンを利用するのは、おすすめできません。理由は、

  • 投資は余裕資金でやるのが鉄則
  • 投資・ギャンブルの借金は、自己破産できない

というものです。以下、詳しくまとめます。

投資・ギャンブルの借り入れは、自己破産できない

自己破産は、必ず借金がチャラになるわけではありません。下のような手順を踏んで、借金がチャラになります。

  • 自己破産を宣言する(誰でもできる)
  • 数ヶ月後、裁判所から「免責」が認められる

この段階を踏んで、ようやく「キャッシングの返済義務がなくなる」というわけです。大事なのは「自己破産」ではなく「免責」なんですね。

ギャンブル・投資は免責不許可事由

自己破産で免責できるかどうかの判断基準として、「免責不許可事由」というものがあります。これに該当したらダメ、該当しなければOKということです。

で、その「免責不許可事由」の中に、下のような一文があるんですね。

賭博や浪費、その他の射幸行為が原因の場合は、自己破産できない。

かなり意訳していますが、意味としてはこういう内容です。『破産法』という法律の『第252条第1項第4号』の部分に書かれています。「4号」というのは、上に書いた「投資・ギャンブル」について書かれたもので、その他の1号~3号などの部分には、他の不許可事由が書かれています。

何にせよ、このような理由で「株・FXなどによる自己破産は認められない」のです。信用取引などで数千万円の借金をし、しかも自己破産できないという人は、実はかなりいます。

こういう人は、山奥の産業廃棄物処理場などで、住み込みで強制労働させられる…などの境遇に陥ります。現代の奴隷労働というべき過酷な環境なので、絶対にこのような状況にならないようにしましょう。

(つまり、FXや株式投資で、素人が信用取引をしてはいけないということです)

投資は余裕資金でやるのが鉄則

そもそも、「投資は、失っても怖くない余裕資金でやる」というのが、常識中の常識です。もちろん、生活費までつぎ込んだギャンブルで勝利した…という強者もいるでしょう。しかし、それは「1000万分の1」というような確率です。

そういう投資の成功例はドラマティックなので、マスコミでもよく取り上げられますが、「めったにないことだからこそ、有名になる」のです。

一番成功する方法…、つまりもっとも確率の高い方法というのは「退屈だから、誰も取り上げない」のです。

正確には、目立つ物好きのマスコミではなく、地味で良心的な人々が、そういう情報はしっかりと発信しています。しかし「体にいい、味のない食べ物」を好む人が少ないのと同じく、そういう情報は残念ながら見向きもされないのです。

(みんないい人生を送りたいはずなのに、よく考えたら本当に不思議ですよね)

キャッシングは、本当に必要な少額だけを借りるべき

私も過去に多重債務者だったので痛感していますが、キャッシングは「本当に必要な、限界ギリギリの少額」だけを借りるべきです。この「ギリギリの状態」というのは、「仕事をするのに必要なお金以外は、全部カットする」という状態です。

  • 友達の結婚式
  • 付き合いの飲み会
  • 外見が必要ない仕事での美容院
  • 趣味のお金

これらはすべて完全カットするということです。完全です。一部でも例外を認めると、そこからどんどん「拡大解釈」が起こって、「OKな範囲」が広がってしまうので、NGです。人間は良い方にも悪い方にも、どんどんエスカレートしていくのです。

カードローンというのは、こうやって限界まで生活を切り詰めて、それでも公共料金が支払えない…というような時に初めて利用するものです。決して浪費のために利用するものではない、と重々意識してください。

お金持ちになりたいなら、まずは事業で

基本的に、投資というのはある程度お金持ちになってからやるものです。最初から投資でお金持ちになる人はいますが、それは少数派です。多くの人は、事業で成功して「元手を作る」「ビジネスを見る目を養う」というステップを踏んでから、投資で成功しているのです。

FXはともかく、株式投資というのはビジネスを見る目があれば、ある程度高い確率で稼げるものです。また、元手が多ければ、小さなリターン率でも大きな利益になります。

ということで、基本的には「先にビジネスで成功する」という方が安全なのです。ウォーレン・バフェットの口癖として「安全圏」という言葉がありますが、自分の仕事・お金に関する安全圏を徹底的なものにして、そこでコツコツとお金を蓄積していく…というのが一番いい方法でしょう。

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