クレジットカードの「キャッシング枠」と、「現金化」は何が違うのか。ポイントは下の通りです。
というのが違いです。そして、「クレジットカードの現金化」は違法行為なので絶対にやらないようにしましょう。
「物を買って、業者にすぐ売る」ことが、なぜいけないのか。実はこれは法律に違反しているわけではありません。今のところ、法律ではクレジットカードの現金化は取り締まれないのです。
弁護士会などが「法律で禁止すべき」という意見書を役所に提出していますが、まだいつ立法されるかはわかりません。現時点では完全な違法ではなく「グレーゾーン」となっています。
上のように、法律的には違反ではないものの、それぞれのクレジットカード会社が定める利用規約には、完全に違反しています。VISA・Master・JCBなど、どのクレジットカードでも現金化は禁止しているからです。
クレジットカードの申し込みをする時に利用規約に同意した以上、それは守らなければいけません。違反したらあらゆるペナルティを受けるので、くれぐれも現金化はやらないようにしてください。
クレジットカードの現金化をしたことが発覚した場合、下のような罰則・ペナルティを受けます。
ということです。一括返済はほぼ確実に命令されるでしょう。損害金は発生しない業者が多いようです。また、強制解約とブラックリスト入りもほぼ確実です。
クレジットカードの強制解約は、個人信用情報に5年間記録されます。その間、新規のクレジットカードの審査はほぼ確実に通りません。また、クレジットカード以外の消費者金融・銀行カードローンなどの審査も、非常に通過が難しくなります。
住宅ローンなども組めないことが多いですし、マイカーローン・旅行ローン・学資ローン・教育ローンなど、ありとあらゆる契約の審査で不利になるでしょう。というように、強制解約によってブラックリスト入りするデメリットは、非常に大きいのです。
また、クレジットカードの現金化で破産状態になった場合、自己破産を宣言しても「借金をチャラにできない」というリスクがあります。借金帳消しにするために必要な「免責」の許可が降りないのです。
自己破産しても借金をチャラにできない原因は「免責不許可事由」といいます。「破産法252条」に書かれている内容ですが、その条件の1つに「詐欺的な借り入れ」というものがあります。
クレジットカードの現金化は、申込み時の利用規約に背いて違反行為を働いたのだから、当然詐欺的借り入れに該当します。そのため、これが原因でカードローン地獄に陥ったとしても、「自己破産もできず、ひたすら借金まみれになる」というリスクがあるのです。
理由は「キャッシング枠は、信用がある人にしか与えない」というルールがあるからです。
という基準があるんですね。なぜショッピング枠の方が審査が緩く、キャッシング枠の方が厳しいのでしょうか。
ショッピング枠は、「買い物しかできない」分、キャッシングより破産しにくくなっています。「何で?買い物で破産する人もいるじゃん」と思うでしょう。確かにいます。
しかし、キャッシングの破産に比べると、ショッピングの破産はかなり確率が低いのです。理由は下の通りです。
ということです。「投資・ギャンブルに使えるのは危険」というのはわかるでしょう。特にFXなどに使うと、レバレッジをかけて取引して、数千万円を失ってしまう人もいます。
また、買い物だと「物理的に、物が邪魔になる」という割合が高いです。現金だったら100万円引き出してもカンタンかばんに入れられますが、100万円分の買い物は、そう簡単に「持ち歩き」できませんからね。
最後の悪用については、他人が勝手に買い物をした場合、「その商品の行方」を追跡すれば、犯人を逮捕できる場合があるのです。どこかで買ったものを売りさばいた場合、その型番などで追跡すれば、捕まえられる可能性があるんですね。
…と、これらの理由によって、「ショッピング枠の方が、断然安全」なのです。そのため、まだ信用度が低い人は、ショッピング枠しかもらえないということも多いんですね。
そういう人が勝手に「キャッシング枠」と同じようなことをされると困るし、事実、現金化をするような人は大抵破産するので、それは禁止しているということです。
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