特典狙いで、カードローン・クレジットカードに申し込むのは辞めた方がいいです。理由は「申込みブラック」になる可能性があるため。
申込みブラックとは「キャッシング会社にとって好ましくない申し込みをする」ということで、ブラックリスト入りさせられることです。
少し考えるとわかりますが、特典だけもらってすぐ辞められると、クレジット会社・カードローン業者としても困るのです。審査の時点でコストがかかっていますし、ローンカードの郵送などのコストもかかっています。
しかも特典までつけたのに、その特典をもらったらあっさり退会・解約してしまう…。ということであれば、「何のためにこのキャンペーンをやっているのだろう」という気持ちになるでしょう。
ということで、「特典だけもらってすぐに退会・解約する」というのは、キャッシング業者やクレジット会社にとって不利益なのです。
個人信用情報では、これまでの返済トラブルの記録だけではなく、クレジットカードやキャッシング・分割払いなどのすべての申し込みの履歴が記録されています。それを見れば「ああ、この人は特典目当てで、あちこちの業者・銀行に申し込みしているな」というのがわかるのです。
そういう人の申し込みの特徴は、箇条書きすると下のようになります。
ということです。普通の利用者だったら明らかに不自然な行動なので「キャンペーン狙い」というのは、一目でわかるでしょう。ということで、このような消費者は「申込みブラック」に分類されることが多いのです。
そもそも、こうしたカードローンやクレジットカードの登録の特典というのは、せいぜい「数千円」程度です。審査にかかる時間や労力、自分の時給を考えると割に合わない人が多いのではないでしょうか。
もちろん「私の時給は安いので割に合います」という人もいるかも知れません。しかし、これはこれで別の問題があります。つまり「そういう人生でいいのか」ということです。
学生など若い人だったらいいですが、大人になってそれでは、正直「老後二十分豊かな暮らしができるだろうか」という危機感は持った方がいいでしょう。(30年後には、年金はおそらくほとんどもらえないですし、現金の価値が今の半分くらいになっている可能性もあります)
と、少し大きな話になりましたが「特典狙いでカードローンに申し込む」という小さなことに励む前に「もっと大金を稼ぐ力をつける」という、野性的な発想をした方がいいでしょう(動物というのは、本来そうやって自分のエサをもぎ取る生き物のはずです。家畜ではないはずです)。
特典の話ついでに、実際に提供されている特典について解説します。たとえば消費者金融のノーローンでは「楽天スーパーポイントがつく」というメリットがあります。
ただ、ノーローンのポイントは、ほとんど追加されないので、気休め程度に考えた方がいいです。何しろ、「利息を1万円分」払って、ようやく数百円程度の楽天スーパーポイントしかもらえないのです。
「1万円の借り入れ」ではありません。「利息を1万円払う」のです。これは大体どのくらいの借入状況かというと、「10万円を8ヶ月借りっぱなし」という状態です。
それだけのことをして、楽天スーパーポイントがたったの数百円分です。この特典を目当てにノーローンで会員登録することが、いかにムダな努力かよくわかるでしょう。
もちろん、ノーローンの側もこれは百も承知でしょう。あくまで「消費税還元」程度のノリで、設定されたサービスだと思います。そもそもお金を借りるという行為を「特典目当てにする」というのが、少々矛盾しているので、これについては「利用者の側が、自分で意味があるか考えて判断する」ことが必要でしょう。
お金を借りて特典を享受するというなら、一番いいのはクレジットカードのマイルを貯めることです。それも還元率の高いカードを選んで、
という風に、ありとあらゆる買い物をそのカードに集中させたら、とんでもないレベルのマイルが貯まります。いや、どのくらいで「とんでもない」というかは人によりますが、普通のサラリーマンの生活だと、大体「海外旅行のエアチケットが、2回分無料」くらいにはなります。
(韓国とか台湾とか近場ですが)
ということで、特典が欲しい気持ちはわかりますが、申込みブラックに登録されるリスクを犯すくらいなら、むしろクレジットカードのマイルをコツコツ貯めて、それで楽しく海外旅行・国内旅行をした方がいいでしょう。
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