キャッシングの利用理由の大部分は「生活費」です。その「生活」が贅沢なもののために借り入れが必要になった人もいるでしょうが、慎ましくしていても、お金が絶対的に足りない、という人もいるはずです。
そのように生活費が本当に足りない場合は、国の融資を検討しましょう。そして、そこまで低所得というわけでない場合、節約術を取り入れて、倹約に励みましょう。
生活困窮者のための国の融資には、下のようなものがあります。
…というものです。以下、それぞれ簡単に説明します。
生活福祉資金は、生活困窮者のためも、総合的な融資です。対象者は、下の三種類に分かれています。
これらの人に対して、下のような4種類の融資がありますが、普通の人が受ける融資は、ほとんど「総合支援資金」と考えてください。
(たまに、総合支援資金と生活福祉資金を別のものとして書いているサイトがありますが、両者は同じものです。生活福祉資金の中に総合支援資金がある、ということです)
この中の総合支援資金も、必要な用途によって金額が別れていて、
…というように、それぞれの限度額が決まっています。必ずこの限度枠まで借りられるというわけではありませんが、何にせよ「必ず必要」と国や地方が判断するレベルであれば、融資してくれます。
逆に言うと、それで足りなかった場合、客観的に見て、その人は贅沢な生活をしている、ということです。まれに役所の公務員の見る目がないということもあるかも知れませんが、基本的には、その人の生活水準が間違っていることも多いので、その点は客観的に見直してみてください。
名前の通り、母子家庭・父子家庭のための融資ですね。シングルマザー・シングルファザーの方がお金を借りたい時に、役立つ制度です。
一般的に母子福祉資金の方がよく知られています。父子福祉資金の方は影に隠れがちですが、こういう制度もあるので、シングルファザーのお父さんは、必要な時はぜひ活用なさってください。
(なお、父子福祉資金はすべての都道府県であるわけではありません。東京都など、先進的な地域は導入されています)
母子&父子福祉資金も、お金が必要な用途によって、借りられる限度額が決まっています。それぞれ下の通りです。
…という風です。これは東京都の母子福祉資金の場合で、都道府県や地方自治体によって違います。また、父子福祉資金の場合も金額が少々違います。
(しかし、これが大体の目安になるでしょう)
女性福祉資金は「未婚の女性のための融資」です。配偶者(夫・旦那)のいない女性の場合、経済力が弱いことが多く、そうした女性のための支援制度です。
特に若いうちはいいのですが、高齢者の女性となると、一人暮らしは何かと不安です。男性一人でも不安でしょうが、女性の方が特に経済力がないので大変でしょう。そうした女性のための融資です。
(女性福祉資金については、設けていない自治体もあります)
これは「ハローワークで職業訓練を受講している人のための給付金です。融資ではなく給付金なので、もらうことができます(返済不要ということです)。
月10万円までもらえて、しかもハローワークに通う交通費も出ます。もちろんハローワークの職業訓練も無料です。失業中の方が生活費のためにキャッシングするなら、先にこちらで借りた方が良いかもしれません。
これは「年金から天引きして返済する」という条件で、融資してもらうものです。国の融資なので、2%程度の低金利。担保が年金なので、限度額はそれほど大きくないですが、年金からの天引きということで、確実に返済できます。
ただ、これを利用してもまだお金が足りずに、偽装質屋などの闇金業者からお金を借りている高齢者の方も多いです。そのため、年金担保貸付制度だけでは生活費が足りないことも多いといえます。
最終的には、高齢者の方でも年金が少ない方、貯金が少ない方は、働くしかないということでしょう。なかなかシビアな現実ですが。
以上、生活費でキャッシングする場合の選択肢となる、国の融資についてまとめました。借りられる条件に合致しなければいけませんが、該当する人であれば、ぜひこれらの方法でお金を調達するといいでしょう。
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