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教育資金のためにキャッシングする、というのはもちろんありです。ただ、下のようなケースに限られます。

• それほど長期間の借り入れでない時
• 急ぎで借りたい時
• 成績などで、奨学金を借りられない時

という条件です。これらに該当する条件でなければ、普通に奨学金や銀行カードローンの教育プランで借りた方が、低金利でお得です。

大学の学費の場合、奨学金が基本

まず、大学の入学金や学費を借り入れするという場合、やはり奨学金が基本です。昨今批判されている奨学金ですが、実際には消費者金融はもちろん、銀行カードローンよりも低金利であり、明らかに奨学金から借りた方がいいです。

しかし、奨学金には下のデメリットがあります。

• 成績が平均程度必要である
• 審査・申し込みのタイミングが年1回しかない（基本）
• 申し込みしてから融資まで3ヶ月はかかる

ということです。要は「厳しいし、遅い」ということですね。もちろん、学費については急ぎで必要なのは初年度の前期・春学期だけで、後期・秋学期以降は普通に奨学金でも間に合うでしょう。

入学金が間に合わない時は、キャッシング

大学の入学金については、貯金がない家庭の場合、払えないこともあるかも知れません。私立大学だと100万円程度はしますし、国公立でも50万円程度するでしょう。

「そのくらい、どこの家でも払えるだろ」と思うかも知れませんが、最近の日本の経済格差はかなり大きくなっており、このくらいの入学金でも払えない…、という家庭は結構あるのです。

この場合は、銀行の教育ローンや、消費者金融でキャッシングするのがいいでしょう。できれば銀行の教育資金プランの方が低金利なのでおすすめですが、審査基準が少々厳しいので、通らないという人もいるかも知れません。

特にブラックリスト入りしている親御さんや学生さんの場合は、融資を断られることが多いと思います。消費者金融でもブラックリストの人は厳しいですが、軽度のブラックの場合はOKということが多いです。

教育資金をキャッシングで借りるという場面があるとしたら、こういう時でしょう。

国の融資で借りる方法もある

実は、教育資金は国の融資制度によって借りることもできます。たとえば下のようなものです。

• 生活福祉資金
• 母子福祉資金

それぞれ詳しく説明しましょう。

生活福祉資金で教育費を払う

生活福祉資金というのは、教育費に限らず、生活のすべての面でサポートしてもらえる融資制度です。実際に困窮している家庭でなければ借りられませんが、困窮している世帯であれば、特に問題なく審査に通ります。

生活福祉資金という名前は大枠のくくりで、この中でさらに下のように種類が分かれています。

• 総合支援資金
• 福祉資金
• 教育支援資金
• 不動産担保型生活資金

そして、この中の「教育支援資金」が、教育ローンの代わりに使えるということです。

母子福祉資金とは？

もう一つの母子福祉資金というのは、名前の通り「母子家庭・シングルマザーのための支援資金」です。普通の家庭の場合は利用できませんが、その分融資対象となる人が少なく、母子家庭の人々にとっては申し込みやすいといえます。

母子福祉資金は用途によってそれぞれ融資額が決まっており、それぞれの使い道で必要なだけの金額を過不足なく借りることができます。教育なら、

• 就学資金
• 修学資金

などの支援資金があります。就学は主に「入学時」の支援で、修学は「通学・学習」に関する支援です。入学時だけ特別に融資枠が用意されているのは、入学金や制服の購入などで、特にお金がかかるからですね。

成績が優秀だったら、民間の奨学金もあり

奨学金というと、多くの人が連想するのは「日本学生支援機構」が提供する第一種と第二種のことでしょう。しかし、他にも民間の財団法人や企業、大学の同窓会などが提供する奨学金がたくさんあります。

これらの奨学金は、下のような条件で融資が決まります。

• 成績
• 出身地（地元の学生を支援する奨学金の場合）
• 通学する学校（同窓生による奨学金の場合）
• 学習の目的（芸術・スポーツ・科学など）
• 生活の困窮度

…というものです。日本学生支援機構が提供する奨学金と比較すると、かなりバラエティに富んでいることがわかるでしょう（あちらは「すべての学生」を支援するものなので、没個性になるのは当然ですが）。

こうした民間の奨学金まで選択肢に入れれば、特に大学の学費や入学金を用意する場合、お金を借りる手段はかなり多くなります。キャッシングでは利息が高すぎるという人は、これらの奨学金などもフル活用してください。