キャッシングや自動車ローンなどの名義貸しは非常に危険です。どう危険なのかまとめると、
ということです。返済義務などは大体わかると思うので、特に最近多い「自動車ローンの名義貸し」のトラブルについて書きます。
自動車ローンの名義貸しを渋ると、借りる人はこう言います。
「大丈夫。信用してくれ。車を勝手に売ることはできないから。だって、ローンを完済するまでは車の名義はお前だし。名義の本人じゃないと、車は売れないからさ」
これは本当です。そのため、多くの人が「友達」から名義貸しを頼まれた時「まあ、自動車ローンならいいか」と思って貸してしまいます。しかし、もしその友人が闇金業者などから借りている場合、下のような方法で換金できます。
ということです。特にアフリカや中東など、まともな企業が日本の部品を低下で売りにくい場所で、これらの業者は低下(割とですが)で売っているようです。
パーツにバラしてしまえば、足がつくことはありません。彼らはこういう方法で換金できるのです。
そして、自動車を解体に出した友人は、そのまま失踪します。もし友人がそのまま残っているなら「盗まれた」などと嘘を言っても、「じゃあ、この後のローンは全てお前が払え」と言えるでしょう。
しかし、大体は失踪します。法的には友人はその自動車とは関係ないことになっていますから、そのままでもいいのですが、やはり誰でも罪悪感がありますしね。
あなたが怒って復讐してくる恐れもあるので、大抵は失踪します。恐ろしい人間模様ですが、ごく普通の人が、自動車ローンやキャッシングの名義貸しによって、こんなドロドロの、『闇金ウシジマくん』のような世界に足を踏み入れてしまうわけです。
通常のキャッシングの名義貸しの場合、どういうトラブルになるのか。これもやはり「友人が失踪する」というのが一番多いパターンです。自動車と違って、現金を渡してしまうので、これが一番危険です。
あなたの名義で、たとえばプロミス・アコムなどで「50万円」の限度額をもらったら、友人は確実に50万円を引き出し、そのまま逃げるでしょう。そして、50万円はあなたが借りたことになっていますし、事実それに承諾したわけですから、返済はあなたがしなければなりません。
また、もし「名義貸しをしていただけなんです!本当の返済は山田太郎という人物がするはずなんです」と訴えたところで、逆効果です。名義貸しはどのカードローン会社でも規約違反なので、一括返済を要求されます。
場合によっては、このような規約違反に対し「ペナルティ金利」を設けている業者もあるので、さらに支払いが多くなるかも知れません。何にせよ、カードローン業者はあなたにまったく同情してくれません。
名義貸しをすると、上のように踏んだり蹴ったりの状態になります。しかし、これは残念ながら自業自得と言うしかありません。「騙される方も悪い」という意味ではなく、そもそも名義貸しは、巡り巡って犯罪につながるからです。
これは『闇金ウシジマくん』を読むとよくわかります。彼ら闇金業者やヤクザは、自分たちの仕事の足がつかないように、ありとあらゆる「クッション」を入れます。
…という風ですね。これらはすべて「名義貸し」ですが、あなたに頼んできた友人に「名義貸しは意外と簡単」ということを教えてしまうと、彼はこれらの犯罪にも手を染めるようになります。
(もちろん、あなたの名前でキャッシングして逃げたことも犯罪ですが…)
基本的に名義貸しや連帯保証人などの詐欺に遭う人は、「いい人」が多いです。つまり、世の中の暗部を知らないということです。
確かに、人間や世界の暗部ばかり見るのもよくないですが、まったく見ないよりは、ある程度知っておいた方がいいです。『闇金ウシジマくん』や『ナニワ金融道』などの漫画を読むと、裏社会の人がどういう思考回路で動いているのか、お金に切羽詰まった多重債務者たちが、友人を裏切るためにどこまでやるのか…ということがわかります。
『ナニワ金融道』、『闇金ウシジマくん』は名作なので、ぜひ読むことをおすすめします。救いのない展開の中にも、ところどころ、多重債務者の人たちの人間の尊厳が見られ、感動する部分も多いです。
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