カードローンの利用可能枠を減らす―。これはいいことです。使っていないカードローンだったら、できるだけ利用可能枠を減らしましょう(もしくは解約するか)。
使っていないキャッシングの利用可能枠を減らすメリットは、下の通りです。
ということです。それぞれ詳しく説明します。
ローンカードやクレジットカードが盗まれる…ということは結構あります。特に最近の空き巣は現金は5000円程度しか盗まず、これらのカードで「あまり使ってなさそうなもの」を盗むやり口も多いようです。
あえてこれらを盗む理由は、下の通りです。
ということです。実際、人間は自分の財布の中に入っているカードすら、すべては把握していないものです。ポイントカードが大量にありすぎて、何がなんだかわからなくなっている人も、多いですよね。
こういう人だと、「使っていないアコムのカード」などがなくなっても、1ヶ月は普通に気づきません。掃除などをして気づいても、「あれ?別の場所にしまっていたっけ」というような感じです。
空き巣もプロになると、侵入して部屋を見た時に、大体その人の性格がわかるようです。「この人は、カードがなくなった時にすぐに気づくな」とか「当分気づかないな」という違いですね(部屋の乱雑さなどから判断するのでしょうが…)。
というように、空き巣や窃盗犯の間で「あまり使われていなそうな、ローンカード・クレジットカードを盗む」という手法は、かなり広まっています。そうした被害を受ける前にも、解約するか、できるだけ利用可能枠を減額しておいた方がいいでしょう。
これはあまり考えたくないでしょうが、「家族が不正利用する」というケースもあります。「いや、うちの家族に限ってそれは…」と思うでしょうし、私も自分の家族は絶対大丈夫という自信があります。
おそらく、多くの人はそうでしょう。ただ、何かしら「家族がお金に困っていそうな兆候」があったら要注意です。『闇金ウシジマくん』などのお金が絡む漫画を読むとよくわかりますが、人間は、お金に窮すると、一時的に人格が変わってしまうことがよくあります。
金銭感覚がまともな人でも、お金に困ることはあります。たとえば
…などです。「一寸先は闇」という言葉どおり、平和な生活の一寸先に『闇金ウシジマくん』の世界が待ち受けていることもあるのです。
たとえば『闇金ウシジマくん』の11巻の「サラリーマンくん編」は、ごくごく普通のどこにでもいる真面目な営業マンが、友達に騙されて落ちていく姿が描かれています。これを見ると「自分がこういう裏稼業の世界に巻き込まれるリスクがあるんだ」と、少々背筋が寒くなるでしょう。
よほどの警戒心を持っていないと、この「サラリーマンくん編」の主人公、小堀豊のようになってしまいます。人生は基本的に明るいことの方が多いと思いますが、こういうダークな落とし穴も待っている、ということは常に意識しましょう。
たとえばあなたが「ノーローン」で30万円の融資枠を持っていたとします。そして、実際の借り入れはしていません。しかし、この場合でも、あなたは「ノーローンで30万円借りている」と、キャッシング業界では見なされます。
なぜか?理由は「ノーローンはその枠を取り消せない」からです。規約違反などがあれば取り消せますが、基本的にめったに取り消しません。
ということは、あなたはいつでもノーローンから30万円借りられるわけですね。だから、あらたにクレジットカードの審査などをする業者は、「この人、うちの審査に通った後、ノーローンから借りるかもしれないな」と考えるわけです。事実そうして一気に借りまくって、確信犯的に自己破産する…という強者は結構います。
というわけで、カードローン業界では「限度額を持っている=その金額を借りている」という扱いになるのです。そのため、解約したり利用可能枠を減枠したりしないかぎり、いつまでも「借金者」という扱いになるんですね。
最後に、「いつでも借りられる」という状態だと、人間はキャッシング地獄にハマりやすいということも、多くの人が「頭では」知っているでしょう。これはあくまで「頭でわかっているだけ」ということを、重々意識してください。
キャッシングで破産した多重債務者の人たちの体験談を聞くと、最初は「ごく普通の人」なのです。本人も自分はごく普通だと思っていたのが「茹でガエルの法則」によって、徐々に過剰債務状態に陥ってしまったんですね。
これは、「カエルを入れた水を少しずつ熱していくと、カエルは気づかない。いつの間にか水がお湯になり、茹でガエルになって死んでしまう」というものです。
これは主に「企業が自社の状況が悪くなっているのに気づかず、徐々に衰退していく」という警句として使われます。そして、多重債務者・キャッシング破産者にもまったく同じことが言えるのです。
利用しないカードローンをいつまでも残しているのは、この茹でガエルになる第一歩です。最初の一歩目から遮断しておきましょう。
(ちなみに、茹でガエルの法則は「茹でガエル理論・茹でガエル現象」などとも呼ばれます)
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