キャッシングの「多重申し込み」というのは、2つの意味があります。
ということ。つまり「同時」と「連続」の2種類があるのですが、どちらにしても一定数を超えるとNGになります。
まず、「2件同時」「2件連続」までなら特に問題ありません。このくらいなら、普通の人でもよくやるからです。高校でも第一志望と第二志望をセットで受けるのが普通ですが、このように「もう一つの候補を用意しておく」というのは、よくあることです。
また、連続申込みの場合も、一つの業者で落ちた後「おかしいな、何でかな」と思い、すぐにもう1社受けることはよくあります。ということで、2件までの多重申し込みは、特に問題にならないのです。
これが「3件同時」「3件連続」となると、「この申し込み者は、少々危ないかもしれない」と思われます。
…と評価されるからです。実際、普通の人は「ちょっとお金が必要」なくらいですから、消費者金融に申し込むにしても「3件同時」は申し込みしないですよね。どれだけ急ぎの時でも「せいぜい2件」のはずです。
(普通の人は、消費者金融に申し込むことすら、最初はかなり抵抗があるものですからね)
また、消費者金融の審査に「2件連続で落ちる」というのも、普通はありません。これは、相当クレジットスコアが低いか、あるいは借入希望金額を、かなり欲張っている人です。
どちらにしても、申し込みされたキャッシング業者から見れば、あまり融資したくない相手となるので、これは審査落ちの原因になるわけです。
キャッシングの世界には「3件規制」という言葉があります。これは多重申し込みの「3件以上は危険」というのとはまったく別物です。
3件規制の意味は「キャッシング件数は、3件まで」というもの。「4件目は、借りることができない」というものですね。
つまり多重申し込みとは関係ないルールです。「同時」でも「連続」でもなく、「徐々に借り入れを増やした結果、3件に到達した」ということなので。
多重申し込みは、なぜキャッシング業者にバレるのか。これは、申し込みの履歴もすべて「個人信用情報」に記録されているからです。個人信用情報というと、「債務整理」「返済遅延」などのトラブルばかりが記録されていると思う人もいるでしょう。
しかし、実際には下のような内容も記録されているんですね。
ということで、その人が同時に他の業者でも申し込みしていることもわかるし、直近で何社か審査落ちしている…ということもわかるわけです。
このような「申し込み」「審査の合否」に関する記録は、JICC・CIC・KSCなどの、どの個人信用情報機関でも「6ヶ月」保管されるようになっています。最長6ヶ月ということで、絶対に半年間ということではありませんが、大体この長さが基準になっています。
実際、アコム・SMBCモビットなどの大手のキャッシング会社のサイトを見ても「過去6ヶ月以内に当社で申し込みされた方は、対象外とさせていただきます」という文言が書かれています。つまり「一度審査落ちした業者では、6ヶ月は審査に通らない」ということです。
これも中小の貸金業者などは違うルールのことがあります。しかしプロミス・アイフルなどの大手の場合は、みなこの基準でやっていると思ってください。
このような件数について「銀行カードローンでも消費者金融でも、区別せずに「1件」として扱うのか?と思う人もいるかも知れません。これについては、それを判断する業者・銀行によります。
まず「銀行カードローンの審査に落ちた後、消費者金融で申し込む」というのはよくあるパターンです。ということで、このパターンで「2社まで行く」というのは、ごくごく普通なのです。特に怪しいことはありません。
そして、その消費者金融でも落ちたので、もう1社試してみる…というのも、やはり普通です。ということで、こういうパターンの場合「消費者金融と銀行カードローンは、別の枠としてカウントする」と考えていいでしょう。
要はキャッシング審査というのは「普通の人のパターン」であれば受かるのです。この多重申し込みについてもそうですが、「普通の人なら、こういう行動を取るだろう」「こういう年収があり、こういう勤続年数だろう」という基準を満たしていれば、特に問題なく通るんですね。
普通の人生がいいか悪いかは別にして、キャッシング審査では、とにかく安定していることが一番重要なのです。意外性や個性など、まったく不要なんですね。だから公務員が最もクレジットスコアが高くなるのです。
以上、「多重申し込み」の内容と、審査落ちする基準、審査に通る条件についてまとめました。結論を言うと「借りたお金が返って来ると想定できる、普通の人のパターン」であれば、通るということです。
具体的に件数を言うと「3件以上の同時・連続の申し込み」は控えるようにしてください。
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