ヤミ金の強引な取り立ては、違法です。別にヤミ金だけでなく、大手のキャッシング業者がやったとしても違法です。
ここでは、どのような取り立て行為が法律に違反するかをまとめます。これを知れば、ヤミ金(あるいはサラ金・街金)から借りても、取り立ては怖くないでしょう。
(というより、最初から借りないのが一番大事ですが)
多くの人が「借金の取り立て」と聞いてイメージする、下のような行為はすべて違法です。
というものです。これらは多くの人が「当たり前の取り立て」と思っているかも知れません。しかし、完全に違法なので、もし街金業者などがこうした督促をしたら、訴えてもOKです。
これは「貸金業法21条」です。ここに「取り立て行為の規制」という内容が書かれていて、上のような項目が列挙されています。本当はもっとややこしい言葉ですが、簡単に要約すると、上の一覧のようになります。
そして、これらの行為は特に悪質な場合、貸金業法だけではなく、それぞれの刑法にも違反します。以下、それらの罪状を一覧にします。
刑法に触れる取り立ては、下のようなものです。
…というものです。どの罪状も一度は聞いたことがあるものでしょう。(刑事ドラマなどで見ますね)
強引な取り立ては、このように刑法によって「刑事罰の対象にもなる」ので強気に出て大丈夫です。こういう知識があることを見せれば怯む街金業者も多いので、まずこれらの知識を抑えてください。
この場合、NPOや警察などの公的組織でかくまってもらいましょう。特に警察の場合、少なくとも交番の近くで寝るくらいは許してくれます。(事情を話せばですが)
NPOの場合、こういう暴力的な被害に遭うリスクがある人のために、かくまうためのシェルターを用意している所があります。たとえばドメスティック・バイオレンスの被害者女性のために、生活用の「シェルター」を作っている団体などが、その好例です。
ヤミ金被害者・多重債務者のためにもこういうシェルターを用意している、あるいは他の用途のものを転用してくれる…というNPOも、一部存在するようです。
地方だと少々見つけるのが難しいかも知れませんが、東京・大阪・名古屋などの都市部であれば、比較的見つけやすいでしょう。
NPOなどに相談した場合も確実に言われますが、このような違法な取り立てをする業者から借りている時点で、もう自己破産をすべき段階です。
自己破産というと多くの人がいやがりますが、実際にはデメリットがほとんどありません。自己破産に関してよくある勘違いをまとめると、下のようになります。
…という風です。以下、詳しく補足します。
自己破産で実際に起きるデメリットは下のようなものです。
ということです。最後についてはもう借金はこりていると思うので、別にいいでしょう。また、クレジットカードについては、
などなら、自己破産した人でもほぼ無審査で作れます。また、アメリカン・エキスプレスなどの「過去の信用情報をあまり重視しない」クレジットカードだったら、自己破産して数年でも発行できる…という体験談がしばしば見られます。
というように、「その後のクレジットカードやキャッシング」については、特にデメリットとは言わないでしょう。また、貯金や財産なども、すでにないはずです。
ということで、唯一のデメリットは「職業・資格の制限」ですが、これを解説します。
まず「高度な資格」が必要な仕事です。
というような仕事ですね。他にも公認会計士・中小企業診断士など、「難しい資格全般」の仕事がNGになります。
もっと一般的なものでは、下のような職業があります。
…というものです。全部詳しくは書けませんが、たとえば不動産業でも「宅建主任でなくてもできる仕事」などはOKです(内容によりますが)。
また、自分が「社員」ではなく「代表」の場合、もっと制限される業種が多くなります。ただ、自分が一社員である分には、特に問題ありません。
基本的に、自己破産の職業制限は「数ヶ月」です。というのは、「自己破産を宣言してから、免責が下りるまでの間」だけだからです。
免責というのは「借金がチャラになる」ということ。これは自己破産を宣言した後、裁判所が認めて初めて、実現するんですね。その免責が下りるまでの数ヶ月だけ、このような職業制限がある…ということです。
つまり、自己破産のデメリットは、ほとんどないのです。ヤミ金・街金からの取り立てに困っている場合、彼らと物理的に戦うよりも、早く自己破産してしまった方がいいでしょう。
(内容を知れば、「何だ、こんなものか」と多くの人は思うはずです)
以上、NPOや法テラス、弁護士事務所などに相談しつつ、自己破産も検討なさってみてください。(普通におすすめしていいくらい、自己破産はノーマルなものです)
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