審査なしで借りられるカードローン。というのものは当然存在しません。
…という内容で宣伝している業者は、100%闇金業者か、その仲介屋・紹介屋だと思ってください。
闇金業者の場合、警察や金融庁から目をつけられているので、表立って広告を出すのが難しいです。しかし、ワンクッション置くのであれば、広告を出すことも難しくありません。
ということで「審査なし!」「誰でも融資可能!」などと謳っている広告は、大抵ヤミ金の紹介業者が出稿しているのです。で、まずはブラックリスト入りしている申し込み者たちを集めるわけですね。
こうして紹介屋・仲介屋は、集まってきた申し込み者を闇金業者に紹介するのです。たとえば下のような語り口で、紹介するんですね。
などと言って、闇金業者を紹介するのです。ここで彼らが使う手口は、
というやり口です。これをうまく巧妙に、まるで良心的な業者のようにやるのですが、こうすると、多くの人が冷静な判断能力を失うわけです。そして「ええ、そこでいいです。紹介して下さい」と言ってしまうんですね。
彼らはともかく「借り手をギリギリまで追い込む」ということを重視しています。闇金業者の事務所まで来た人に対しても、まずこういうわけです。
「ああ、金田さんですね。お話は聞いています。うちならご融資できますよ。しかも大手の消費者金融と同じ低金利です」
という風に、非常ににこやかに言うわけですね。これで切羽詰まった多重債務者の人などは、ついつい騙されて、安心してしまいます。しかし、彼らの手口はここからです。
「では、融資の前にご説明を」と言って、長々と説明を始めるのです。大至急お金を借りないといけない申し込み者は、気が気ではありません。しかし、ブラックリストの自分でも低金利で借りられると思い、我慢して聞いています。
そして、途中で「あ、重要な電話が入ったので失礼します」などと言って、わざと30分くらい待たせたりします。これに説得力を持たせるために「わざと社長(を名乗る人物)が応対する」という手口も多いです。
そうして、あの手この手で説明を引き伸ばせば、軽く2時間くらいは延長できます。ブラックリスト入りしている多重債務者の人など、他で借りられるあてはありませんから、黙って待つしかありません。
そして、ようやく「さあ、ご融資しましょう」と言ってくれたかと思ったら、そこで提示された金利が「トイチ(10日で1割)」などの、違法金利なのです。「話が違う!」と言っても、途中で追加した審査作業で、「聞いていた条件と違ったので」などと言いはります。
ここで普通の人だったら交渉を蹴ることができるのですが、すでに過剰借り入れをしている多重債務者の人にとって、選択の余地はありません。前の業者も含めて相当待たされたせいで、もう支払いが切羽詰まっているのです。
というわけで、「もういいや!すぐに返済すればいいんだから」などと自分に言い聞かせ、サインしてしまいます。こうして一度ヤミ金と契約すると、あとはひたすら「もっと高金利なヤミ金」に移っていき、最終的にはトゴ(10日で5割)などの究極の違法業者から借り入れる」という羽目になってしまうのです。
上に書いたような例は、本当によくあります。最初は誰もが「自分がこのようになる」とは思っていなかったのです。しかし「審査なし」のカードローン業者を探し始めた時点で、こういう世界に片足を踏み入れていると思ってください。
「無審査」とか「ブラックOK」という言葉で貸金業者を検索していても、多くの人はまだ、「自分は完全に普通だ」と思っています。しかし、普通の人の感覚だったら、こういう状況で「自分は普通」とは思えないはずです。これを普通と思っている時点で、相当金銭感覚が異常になっている、と思ってください。
繰り返し書きますが「審査なしで借りられるキャッシング」とか「無審査で、ブラックリストでもOKのカードローン」というものは存在しません。そうした借り入れ先を探すようになったら、債務整理をまず検討しましょう。
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