自動車担保ローンとは、文字通り「マイカーを担保にして、お金を借りる」というローンです。これを使ってキャッシングする時の注意点について書きます。
どんな貸金業者でも必ず「登録番号」を持っています。利用する予定の自動車担保ローンの業者の登録番号を、まず調べましょう。そして、金融庁の公式サイトで、その登録番号を「登録業者検索」にかけます。
番号を打ち込めば、その自動車担保ローンの業者が、本当に正規のキャッシング業者であるかどうかわかります。もし登録番号がヒットしなかった場合、その業者は違法な闇金業者です。
仮に登録業者検索で番号がヒットしても、油断してはいけません。なぜなら「よく似た別の社名」かも知れないからです。
実際、会社名というのは素人が思うよりも遥かに自由に付けていいものです。同じ地域に同じ名前の株式会社があると却下されますが、同じ地域にない場合はOKなのです。
これは商法第19条で定められている内容で、「他人が登記した商号は、同じ市区町村内で、同じ種類の営業のために登記してはいけない」と書かれています(原文を要約しました)。
つまり、会社名の登記というのは、
いくら重複してもOKということなんですね。多くの人はこれを知らないので、「登録業者検索でヒットしたのと同じ社名」だと、安心して「正しいカードローン業者」だと思ってしまうわけです。
これはかなり巧妙な詐欺なので、キャッシング初心者の人、法律に疎い人などは特に注意してください。
次にやるべきことは、「担保に出す前に、自分の車の資産価値を調べておく」ということ。理由は「ローン業者が、不当に安い価格を提示してくるかも知れない」からです。
その見積もり価格が不当に安いか、あるいは適性なのか、事前に自分の車之資産価値を知っていなくては、判断できません。ということで、まずそれを調べておく必要があるのです。
これは、中古車買い取りの一括見積もりというサービスがたくさんあるので、それを活用しましょう。
などの情報を入力することで、大体の見積もり価格を出すことができます。即座に出るインスタントなものではなく10業者程度から見積もりを取ることができるので、かなり正しい金額です。
これによって、自分の愛車の審査価値を大雑把に把握した後、あらためて自動車担保ローンに申し込みをしましょう。こうすれば、その業者が提示してくる価格が、正当かそうでないか判断できます。
(一括見積もりの業者さんには少々申し訳ないですが、サービスの利用者が増えるだけでもサイトが盛り上がるので、許していただくとしましょう)
これは2通りの対応があります。
前者の方法は、ある程度まともな業者であれば「ちっ。バレたか」と内心思いながら「そうなのですか!大変失礼致しました。審査担当のものに手違いがあったかも知れません。大至急精査させていただきます」などと言って、今度は適性な担保価格を提示してきます。
こういう業者と取引するかどうかは、その人の自由です。とりあえず、一回目は騙そうとしても、これは普通の会社でも割とよくあることです。大人しいお客さんや取引先に対しては、できるだけ強気に出る、というスタイルですね。
(あまりいい会社とは言えませんが…)
もし、正しい相場を伝えても担保の金額修正がなかったら、この業者は無視しましょう。完全な悪徳業者ですし、そもそも経営が上手くいっていない可能性があります。
資金的に余裕がないので、修正する余裕もないのでしょう。そういう業者から借り入れしていると、後で必ずトラブルが起きます。こちらがしっかり返済していても、こういう貸金業者からの借り入れだと、何かしら厄介な事態になるのです。
これは簡単で(簡単というか非常に残念ですが)自動車を奪われます。担保というのはそういうものです。不動産を担保にするなら、返済できなかったら、その不動産が貸金業者の所有物になります。自宅だったら、自宅を競売にかけられたりします。
要は質屋の「質流れ」と同じ原理なのですが、これが自動車や自宅、土地などとなると、やはり少々切ないものがあります。何かを担保にお金を借りるというのは、やはりその時点ですでに借り手が不利になっているものなのです。
マイカーを担保にする場合でも、その他の普通の消費者金融などのキャッシングでも、やはりお金を借りるような状態は、できるだけ作らないのが一番ですね。
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