信用金庫にもカードローンはあります。金利は銀行キャッシングとほぼ同じで、審査基準も大体同じ。コースがたくさんあるので、コースによっては銀行カードローンよりも低金利になります。
信用金庫というのは、もともと「その地域の人々の相互扶助」を目的に設立されています。そのため、カードローンの審査でも「ただ利息による利益を追求」するのではなく「あくまで地元の人を助ける」というスタンスで融資します。
そのため、自分が在住・在勤している地域の信用金庫でなければ借り入れ不可というルールがあります。この点は、全国各地どこに住んでいてもキャッシングできる消費者金融や、銀行カードローンとは違っています。
しんきんカードローンの特徴として「コースが多い」ということがあります。たとえば「銚子信用金庫」の例で見てみましょう。下のようなキャッシングのコースを用意しています。
という5種類です。これは銚子信用金庫だけではなく、他の多くの信用金庫が、このような多くの種類のキャッシングを、メニューとして備えています。
それぞれの種類によって金利や限度額も違いますが、利息については大体銀行カードローンと同じレベルです。そして限度額については銀行カードローンより小さめとなっています。
キャッシング審査では保証人や担保は必要ないというのが常識ですが、信用金庫・信用組合・労働組合などの場合は必要…と思っている人が多いようです。
しかし、しんきんカードローンの場合も、保証人や担保はなしで借りられます。保証会社というシステムが整備されているので、その保証会社をいわば保証人がわりとして、それで融資を受けることができるのです。
信用金庫のカードローンでは、「信金ギャランティ」という株式会社などが、保証会社を担当しています。名前でもわかると思いますが、信用金庫のカードローンや住宅ローンなどの保証を専門に行っている会社です。
会社というよりは、全国の信用金庫の専属なので、半ば公的な組織と言えるかも知れません。信用金庫も形式としては「非営利組織」となっていますからね(銀行は営利です)。
ということで、しんきんカードローンで借り入れをする時は、すべての申し込み者がこの「信金ギャランティ」のような保証会社での審査を受けることになります。年収・職業・借入状況などの総合的なクレジットスコアさえよければ、連帯保証人などを用意しなくても、問題なくお金を借りることができます。
三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行などの大手銀行のキャッシングの場合。これらの保証会社は「民間の消費者金融」になります。一覧にすると下のようになります。
という風です。アコムはすでに三菱東京UFJ銀行のグループですし、プロミスも三井住友銀行のグループ(SMBCコンシューマーファイナンス)となっているので、「子会社が親会社の審査を手伝っている」というようなイメージですね。
もちろん、これはアコム・プロミス・オリコが持っている「審査システム」を借りている」というだけであって「審査基準まで同じ」というわけではありません。「保証会社が消費者金融だから、銀行カードローンの審査は実は甘い」という主張もたまに見受けられますが、これは間違いです。
たとえば、アコムでも「10万円」借りる時と「300万円」借りる時では、審査のレベルがまったく違います。つまり「同じアコムの審査システムでも、厳しさ・甘さは条件によって違う」わけです。
三菱東京UFJ銀行カードローンの審査をアコムがする時も、その延長なわけですね。もちろん、三井住友銀行やみずほ銀行も同じです。ということで「消費者金融が保証会社を担当しているからといって、審査が緩くなるわけではない」ということは、知っておいてください。
実は、信用金庫だけでなく「信用組合」もキャッシングを提供しています。これら「しんくみ」との違いは、主に「対象となるエリアが違う」ということ。信用金庫の方が、より広域をカバーしています。
また、限度額も信用金庫のカードローンの方が大きくなっています。金利については同じくらいで、融資の内容によっては、対象者が限定されている信用組合の方が、少々低金利かも知れません。
…というような小さな違いはありますが、根本的には両者とも似たようなものです。また、ここまで書いた通り銀行カードローンともよく似ています。もしすでに信用金庫の口座を持っている場合、信用金庫のカードローンで借りてみるのもいいでしょう。
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