キャッシングではリボ払いによる返済もできます。リボ払いというとクレジットカードを連想する人が多いですが、現金を借り入れるカードローンでも、同じ仕組みで返済できるんですね。
しかし、リボ払いで返済すると、利息総額がどんどん大きくなっていきます。ここでは、リボ払いでのキャッシングの返済のシミュレーションをしてみましょう。
まず、下の条件でシミュレーションをしてみます。
という風です。これで返済していった場合、最終結果はどうなるかというと、下の通りです。
ということです。信じられないかも知れませんが、20万円を完済するのに3年4ヶ月もかかり、しかも約4分の1の利息を払っているのです。
月々5000円元金を減らすということは、利息も含めた毎月の支払いは「約7500円」です。普通のサラリーマン・OLの生活だと、毎月の出費に7500円プラスされたら、かなり大きいでしょう。
そのため、リボ払いで「毎月元金を5000円ずつ減らす」というのは、割と現実的な返済の仕方なのですが、それでもこれだけ時間がかかり利子総額が増えるのです。
上の計算は「実質年率15%」でやっています。大手の消費者金融(プロミス・アイフル・アコム)などの場合、「実質年率18%」が基本なので、このさらに20%増しとなります。
単純計算すると、利子総額は6万1000円になり、返済はさらに8ヶ月伸びて、48ヶ月…ちょうど4年になります。
たかが20万円の借り入れで完済まで4年もかかるというのは恐ろしいことですが、毎月5000円というゆったりペースで返済していると、そういう事態に陥るんですね。
実際、多くの会社員・OL・公務員の場合は「ボーナス」があるので、そこでもまとめて返済する人も多いでしょう。そういう人であれば、そのボーナスの段階で一気に完済できる場合も多いはずです。
しかし、逆にボーナスが来たら何かを買ってしまうという人もおり、こういう人はいつまで借金残高が減らないでしょう。
基本的に、カードローンの返済がいつまでもできない人というのは「返済能力がない」というよりも「金銭感覚がゆるい」のです。悪く言えば「だらしない」ということです。
こういう人の場合、お金自体はあることが多いので、「返済方式を切り替える」だけでうまくいくことが多いです。つまり「リボ払いを辞めて、一括払いや分割払いにする」ということです。
一括払いについては言うまでもないでしょう。分割払いとリボ払いの違いは、わからない人もいると思うので説明します。
簡単に言うと、下の通りです。
ということです。たとえば、4月に「15万円」のショッピングをしたとします。この時、それぞれ下のように決めたとします。
これだけだと「両方同じ」に見えるでしょう。確かに「これ以上買い物しない」なら同じです。しかし、追加でさらに「15万円」買い物したとします。そうすると、
となります。リボ払いの方は「借入残高がいくらだろうと、毎月1万円までの返済」と決めているので、こうなるのです。一方、分割払いの方は、最初に「この買物は、必ず15回で完済します」と宣言しているので、その分はしっかり払いつつ、新しい分も払わないといけないのです。
つまり、分割払いというのは「一括払いとリボ払いの中間」に位置するんですね。一括払いより回数が多いのでゆるく感じますが、ルールとしては一括払いに近いのです(何が何でも、予定の期日には完済する、という点で)
リボ払いの欠点は、こうしてダラダラと新しい買い物・キャッシングの分が追加されていき「いつの利用分を返済しているのか、わからなくなる」ということです。そして、人はわからないものに対しては恐怖心や嫌悪感を持つので、クレジットカードの残高などを見るのが嫌になります。
そして、適当に使っているうちにいつのまにか利用限度額の満額に達してしまい、「カード決済不可」などとなるのです。この時の恐怖心や緊張感は、経験した人ならわかるでしょう。(汗)。
というようにリボ払いは精神的にも物理的にも危険な返済方法です。キャッシングでもショッピングでも、返済方式はできるだけ「一括」か「分割払い」で指定するようにしましょう。
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