カードローン会社の社名が変わると、顧客情報にはどう影響するのか―。ポイントをまとめると、下の通りです。
ということです。以下、詳しくまとめます。
たとえば、以前は独立した消費者金融だった「ほのぼのレイク」。現在では新生銀行のグループに入って「新生銀行カードローン レイク」という正式名称になっています。
こうして銀行のグループに入った場合、同じく新生銀行のグループの会社と、顧客情報の共有が進むでしょう。公になっているわけではありませんが、企業として当然そうするでしょうし、そうすべきです(顧客をキャッシング破産させないためにも)。
同じように新生銀行のグループの消費者金融として「ノーローン」があります。もともとは「株式会社シンキ」が経営する独自のブランドでしたが、昨今の「銀行と消費者金融の統合」によって、ノーローンも新生銀行の傘下に入りました。
で、同じ新生銀行グループということで、当然ノーローンとレイクは情報を共有する可能性が高いです。つまり、ノーローンで返済トラブルを起こした人は、レイクの審査も通りにくくなる…という可能性があるわけです。
上では悪い例を書きましたが、もちろんいいこともあります。たとえば、
などのプラスの利用実績は、これらの提携企業の審査でも有利に働きます。つまり、レイクでこうした良好なクレジットヒストリーを残していたら、ノーローンの審査を申し込んだ時も、通りやすいということです。
また、すでにレイクがあらゆる審査情報を精査済みなので、審査時間が短くなるということもあります。これは審査の混み具合にもよりますし、レイクの審査に通った後、ノーローンの審査を受けるまでの間隔にもよります。
(間隔が長いほど、新たに審査し直すので、時間がかかります)
というように、審査時間については一概には言えませんが、審査基準に関しては「通りやすくなる」というのは確かでしょう。つまり、社名が変わって同じ銀行のグループに入ったら、このような変化もあるわけです。
返済の遅延・延滞などによって、ブラックリスト入りしてしまっている人は、社名変更とともに、その履歴も消えたらいいのに…と思っているでしょう。しかし、これは無理です。社名変更をしても、こうしたマイナスのクレジットヒストリーが削除されることはありません。
そもそも、ブラックリストの情報を管理しているのか、カードローン業者ではなく個人信用情報機関です。JICC、CIC、全国銀行個人信用情報センターなどの組織ですね。
そして、社名変更をしたキャッシング会社は、これらの組織に対して「社名変更しました。よろしく」という連絡をするだけなのです。そして、連絡を受けたJICC・CICなどは「プロミス→SMBCコンシューマーファイナンス」というように、事務的に社名を書き換えるだけです。
つまり、プロミスでブラックリスト入りしていた人は、新たに「SMBCコンシューマーファイナンスでブラック」になるだけであって、何の変化もないのです。
貸金業者がもし倒産して、債権(借金の取り立て権利)をすべて放棄したら、借金がチャラになります。しかし普通は放棄しません。他の会社に売却します。
そのため、カードローン業者が倒産した場合は、その経営を引き継いだ次の企業が、督促に来るだけです。つまり、借り手にとっては何も変わりません。ただ取り立て業者の名前が変わっただけです。
というように、倒産にしても社名変更にしても、利用者にとって「好ましい変化」というのは、残念ながらほとんど起きません。そのようなラッキーに期待するよりは、普通に完済して楽になった方がいいでしょう。
基本的に大手のキャッシング業者は社名変更をしません。すでにブランドが確立しているので、それをそのまま使った方が利益が大きいからです。ただ、一部変更された例はあります。
プロミスについては、社名としては完全に「SMBCコンシューマーファイナンス」になっています。プロミスは以前は社名でしたが、今では「ブランド名」になっています。
つまり、「SMBCコンシューマーファイナンスという企業が提携する、プロミスというサービス」のようなものですね。極端な話「マックが提供する、ビッグマックという商品」のようなものです。
というように、大手ではブランド名だけ残すなどして、極力社名変更をしないようにしています。また、社名変更があっても、ここまで書いたように、特に利用者にとっての変化はありません。ということで、特に何も期待しないようにしましょう。
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