女性専用のレディースローンは、普通のカードローンと何が違うのか―。まとめると下の通りです。
というだけです。下のような期待は間違いです。
つまり、正直あまり変わりがないのですが、以下、詳しく説明します。
基本的にレディースローンというのは「気分的な問題」なのです。何となく女性でも申し込みやすくなるというだけで、女性に対して物理的な優遇があるわけではないんですね。
「金利が安くなる」ということもないし「女性に審査が甘くなる」ということもないのです。特に「審査が緩くなる」という点については、そもそもそういうことをするのは闇金業者の仕事なので、まともな消費者金融・銀行カードローンがやらないのは、当然のことだといえます。
映画館などの「レディースデー」のようなサービスに慣れていると、「女性なんだから、安くしてもらうのは当然」と思う人もいるかも知れません。なぜ、レディースローンは女性用なのに金利が安くならないのでしょうか―。
理由を箇条書きすると下のようになります。
ということです。特に後者については「男性は、女性がいるところに集まる」という集客の鉄則があります。「男性ばかり」の場所に女性は行きたがりませんが、「女性ばかり」の場所には、男性は行きたがるのです。
リアルのサービスの場合は、こういうメリットがあるから、女性に対して料金を優遇するんですね。キャッシングの場合は、女性の利用者がどれだけいるかなど、男性がお金を借りる時に、何も関係ないのです。だから、こういう女性向けサービスをする意味がないんですね。
前者についてはそういう男性と付き合っている女性は少ないと思うかも知れませんが、こういう情報はネットですぐに出回るものです。「奥さんや恋人がいるなら、そっちの名義で借りた方がいいぜ」という口コミ・評判が広まると、少なくない数の男性が、レディースローンに流れてしまうんですね。
割合は低くてもプロミス・アコム・SMBCモビットなどの大手の消費者金融になると、それはかなりの金額になるのです。下手をすれば1000億単位かも知れません。
ということで、いくら女性向けローンといっても、うかつに低金利にすることはできないんですね。そういう事情があって、レディースローンの金利は普通のカードローンと同じなのです。
金利や審査基準の面でメリットがなくても、精神的なメリットはあります。つまり「女性専用」という時点で歓迎されている感じがするので、申し込みのストレスが溜まらないということです。
これは意外と大きいものです。特に初めてのキャッシングをする時は、誰でも緊張するものです。特に日本人は「借金=害悪」というイメージを持っているので、自分が借り入れをしようとしていることに、かなりの罪悪感を感じるものです。
しかし、レディースローンだとそのストレスが薄くなるので、特に負担なく、すんなり借り入れできるんですね。どんなことでも、日常生活の負担は少ない方がいいです。そうして負担が少なくなれば、家事・育児・パート・アルバイトなど、自分のやるべき仕事に専念できますからね。
レディースローンから申し込みしたい人のために、それぞれの業者・銀行が提供している女性向けローンを一覧にします。
業者・銀行名 | 女性向けローン名 |
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プロミス | プロミスレディース |
アイフル | SuLaLi |
ノーローン | 女性のためのノーローン |
アコム | 働く女性のカードローン |
新生銀行カードローン レイク | レディースレイク |
みずほ銀行 | みずほMy Wing(わたし応援ローン) |
オリックスクレジット | VIP Lyra CARD |
これらが、それぞれの消費者金融・銀行カードローンが提供しているレディースローンです。(最後のオリックスクレジットのみ信販会社ですが、これも女性向けローンとして人気なので、合わせて紹介しました)
オリックスクレジットの「VIP Lyra CARD」は、オリックス銀行カードローンよりやや低金利になっています。カードローンの金利が「17.8%」なのに対し、VIP Lyra CARDは「17.6%」となっています。(100万円以下の借り入れの場合)
ということで、オリックス銀行カードローンで借りようとしている女性は、VIP Lyra CARDで申し込みした方がいいかも知れません。ただ、VIP Lyra CARDは「働いている女性専用」のキャッシングなので、専業主婦や学生(女子大生)などは、借り入れできません。
以上、女性向けローン(レディースローン)について、通常のカードローンとの違いをまとめました。冒頭にも書いた通り「ほとんど違いがない」のですが。気分を重視する方は、利用してみるのもいいでしょう。
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