外人・外国人でも消費者金融は利用できます。必要書類や条件をまとめると、
…となります。書類については、これらのうちどれか一つ(状況によっては2つ)を提出すれば、大体OKです。ここでは条件について詳しく書きます。
まず、在留カードなどを持っている外国人でも、
この両者では、当然審査基準が全然違います。後者の人は相当高年収なはずなので、日本の消費者金融など利用しないでしょう。
ということで、あくまで例え話ですが、要は「どんな仕事をしているか」「どんな理由で日本に来たか」によって、評価が全然違うということですね。
単純に在日年数が長くても「怪しい商売をずっとしている」という人もいます。また、「日本人と結婚している」という人でも「偽装結婚」という可能性もあります。
というように、外国人の審査というのは、日本人と違って、機械的に処理するのが難しいわけです。単純に、
というような、基準を決めることは難しいんですね。ある意味昔の貸金業のような「人間的な審査」が必要になるのです。
必要書類について書くと、たとえば外国人の友達に借り入れの案内をする日本人の方などは、書類の意味がわからないかも知れません。ということで、簡単に意味を説明します。
これは「3ヶ月以上日本に滞在するためのカード」です。入国時に発行されるもので、市役所などで発行されるものではありません。
今までは「外国人登録証」というものでしたが、これは「市区町村」で発行するものでした。そのため不法滞在者でも発行されてしまう、というデメリットがあったんですね。
入国時と違って、市区町村の職員だったら騙しやすいからです。住民票などを適当に作ってしまえばいいんですね。(日本人の反社会勢力の人などが手伝って)
ということで、イカサマが難しい入国時に完全管理する「在留カード」に、外国人の身分証明書が切り替わっているのです。ただ、これは2012年7月から切り替わったので、まだ以前の「外国人登録証」が有効な人もいます。
人によっては、この「外国人登録証」しか持っていないので、そちらで消費者金融の審査を受ける…ということもあるかも知れません。
業者・ブランド・銀行によるでしょうが、おそらく外国人登録証だと審査落ちしやすいです。理由は、
ということです。後者については絶対ではありませんが、まともな労働者の場合、ほとんど在留カードに切り替えています。
ということで、外国人登録証でキャッシング審査に通るのは難しいと考えてください。もっとも、これを読んでいる外国人の方は少ないと思うので、日本人の方が、外国人の友だちに案内する…などの使い道になるでしょうが…。
特別永住証明書は、「普通の永住者の証明書」ではありません。普通の永住者は「一般永住者」といいます。そして、一般の永住者の身分証明書は、在留カードでOKなんですね。
(カードローン審査やクレジット審査だけでなく、日本の生活のどの場面でも)
特別永住証明書というのは、文字通り「特別な永住者限定」の身分証明書なのです。
ものすごく簡単にいうと、いわゆる「在日朝鮮人」の方々などです。「戦争が終わった時点で、日本に住んでいた韓国人・朝鮮人」などの方ですね。
終戦当時日本には、かなりの数の韓国人・朝鮮人の方々が連行されてきて、住んでいました。
そして、終戦後も住んでいたのですが、日本が国連に加盟した時、彼らの国籍がなくなってしまいます。理由は「彼らはもともと、朝鮮・韓国の人々なんだから、母国の国籍に戻してあげるべきだ」というものですね。
で、彼らは「朝鮮人・韓国人」の国籍に戻ったのですが、当の韓国や北朝鮮が、彼らの帰還を受け付けなかったのです。(当時、朝鮮戦争などもあって大変でしたからね)
ということで、彼らは日本に住むしかないのに「外国人」になってしまった。そのため、「特別に永住を許可された人々」として「特別永住者」という区分が生まれたのです。
人によっては「むしろ日本国籍をなくしたことで、差別の対象となった。諸外国は、余計なことを要求したのでは?」という指摘もしています。この辺の歴史認識は難しいのですが、とにかく、特別永住者というのは、そういう複雑な存在です。
上の説明から、「特別永住者の方が、カードローンの審査は通りやすい」というのがわかるでしょう。理由は「在日朝鮮人・韓国人なら、普通に仕事と生活をしている」からです。
一般的な生活をしている人なら、これまで学校やアルバイト先・会社などで在日韓国人・朝鮮人などの人と、何度も一緒に生活や仕事をしたでしょう。そして「まったく普通である」と感じているはずです。
(アフリカで生活している立場からすると、このくらいで違いを感じる方が不思議、というくらいですが)
ということで、在留カードで滞在している外国人と違い、特別永住証明書で審査申込みする人々は、消費者金融や銀行カードローンの審査も通りやすいです。
特別永住証明書といういかつい身分証を提出することになっても、要するに限りなく日本人に近いわけですからね。運転免許証の代わりに、特別永住証明書で消費者金融の審査を申し込んだ…くらいのノリなのです。
以上、外国人の消費者金融や銀行キャッシングの審査についてまとめました。特に在日朝鮮人・韓国人の方々に関しては、彼らが嫌がらない限り、日本人とほぼ同じと思っていいと、私は考えています。
(もちろん、嫌がる人は朝鮮人・韓国人として尊重すべきでしょう)
千葉県民と東京都民に何の違いもないように、これからの時代、もう日本と韓国程度の国境なら「ないも同然」になると、私は思っています。カードローン審査でもそういう国境が徐々に減っていくでしょう。
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