公務員だとカードローン審査で有利ですが、他でお金を借りる方法もあります。それは「共済組合の貸付制度」というもの。
この貸付制度で借りるとカードローンよりも低金利なので、まずこちらについて解説します。
公務員が加入する共済組合には、
の3種類があります。このうち、どの共済組合でも臨時の貸付制度を持っているので、それを利用してお金を借りることができます。
(キャッシングの情報サイトはよく「地方」だけ書いていますが、3種類全部、同じように貸付制度があります)
共済の貸付制度は、利用用途によって、下の6種類に分かれています。
そして、このうち「災害貸付」「特別貸付」は、それぞれ複数の用途に分かれます。たとえば「特別貸付」の場合、下のようなものです。r
…というものですね。それぞれの使用用途は、名前を見ればわかるでしょう。(修学…学費、入学…入学費用、です)
このように利用用途が分かれていて、「その目的のために必要な金額」だけを借り入れすることができます。場合によっては、学費の請求書を見せるなど「本当にその金額が必要である」ということを、証明することも要求されます。
このように審査は少々厳しいものの、公務員に対する融資ということで、金利はかなり優遇されています。
一番利用者が多い「普通貸付」は「2.66%」。その他、住宅貸付などもほとんど「2.66%」です。
災害貸付・医療貸付など命に関わるものは「2.22%」と、さらに低金利になっています。これらの金利は奨学金に匹敵する安さで、これより安い金利があるとしたら、住宅ローンくらいだと思ってください。
…というように低金利で借りられる貸付制度ですが、「融資までに3週間ほどかかる」という難点もあります。つまり、急ぎでお金を借りたい時には使えない、ということですね。
そのため、基本的に共済組合の貸付制度を検討しつつ「急ぎでお金が必要な時は、カードローン・キャッシングに頼る」という風にしましょう。
一般常識としてよく知られていますが、公務員はカードローンや住宅ローンなどの借り入れの審査全般で、非常に通りやすくなっています。
という理由です。実際、公務員になる人はいい意味でも悪い意味でも「まとも」なので、あまり派手にお金を使って破産するということがありません。そのため、カードローン会社やクレジット業者にとっては、非常にいいお客さんなんですね。
ということで、キャッシング審査で公務員は、年収以上に高く評価され、審査通過しやすくなっています。それだけに、一部金銭感覚が緩んでしまっている方の場合は「公務員破産」と言われる、借入超過状態に陥ってしまっています。
*公務員破産とは、職業の信用度が高いあまり、普通なら落ちるような審査にもどんどん通ってしまい、キャッシング超過になる、ということです。
今後の日本では、消費者金融でも銀行カードローンでも、公務員の審査はますます有利になっていきます。というのは「公務員のセレブ化」が進んでいるからです。
これは日本人全体が貧しくなったので、相対的に公務員が裕福になっているという現象。『お金持ちの教科書』などのベストセラーで知られる加谷珪一氏が、ブログでも主張されています。
日本人の年収は、ここ20年で、世界的に見て「3分の2」になったのです。日本が停滞している間に、世界全体が「3分の1豊かになった」からですね。
日本の中では「横ばい」でも、経済はもう完全にグローバル化しているので「世界的に地位が落ちたら、日本での生活実感も貧しくなる」ということ。
これに対して、公務員だけは給料が下がらずむしろ微増しているので、「日本人がみんな貧乏になる中で、比較的裕福に見える」という状態なのです。
普通の会社員・OLよりもお金があり、しかもクビにならない。ということで、今後カードローン業者・クレジット会社にとって、公務員ほどの上客はいないと言えるでしょう。
これから先、「公務員が借入審査で有利」という状況は、ますます拍車がかかっていくといえます。
以上、公務員の方がお金を借りるための貸付制度や、カードローン審査で有利である点をまとめました。基本的に、時間に余裕があるなら、先に共済組合の貸付制度を利用することをおすすめします。
(たとえば先に消費者金融で借りておいて、後で借入先を変更する・乗り換えるという方法もありでしょう)
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