100万円~200万円という高額キャッシングをする場合は、銀行カードローンがおすすめです。正直、100万円を超える借り入れは、銀行カードローンでもかなりの利息になるので、借りずに済むなら、それがベストです。
とりあえず、消費者金融と銀行カードローンで比較するなら、断然銀行カードローンがおすすめです。理由は下の通りです。
ということです。
一度利息を計算すると、「消費者金融で100万円はありえない」というのがわかるでしょう。簡単にまとめると、
「毎月2万4000円」を、5年間毎月続けるというのは、相当ハードです。1年でも厳しいのに、5年間休まずに続けるわけです。
で、それだけハードな返済をしても、「100万円借りただけで、利息が50万円」という、恐ろしい状態になるんですね。もっと返済ペースを緩めたら、さらに悲惨なことになります。
普通のサラリーマン・OLで、これ以上返済ペースを上げるのは無理なので、「消費者金融で100万円借りたら、必ず利息を50万円払うことになる」と考えてください。
実は、これは「95万円」で計算しています。理由は、「100万円借りると、金利が一気に下がる」からです。
ということは、大抵の消費者金融は「100万円は融資しない」んですね。100万円を希望しても「95万円」で終わることが多いのです。100万円融資するより、95万円で「実質年率18%」の金利をかけた方が、消費者金融としては利益がありますからね。
大手の消費者金融はあまりこういうことをしませんが、中小業者ではよくあります。ということで、上の計算を見て「100万円だったら実質年率15%だから、ここまで利息が高くはならないだろう」と思ったら、こういうことです。「95万円で、18%」だから、こういう利子総額になるんですね。
(ちなみに、50万円借りて5年で完済すると「19万円」の利息です)
とにかく、消費者金融で100万円を借りるというのは、このように「ありえない」ことなのです。消費者金融もそれをよく知っているので、基本的に100万円の融資はしません。よほど年収が多く、クレジットスコアが高い人のみです。
というわけで、100万円~200万円を借りるなら、銀行カードローンしかないんですね。では、銀行カードローンだったら、どのくらいの利息になるのか。
公平にするため、銀行カードローンも「95万円」で計算します。つまり「一番高い金利」になるわけですね。それで、同じ「5年=60ヶ月」で完済します。そうすると、
となります。5年間で15万6000円の差なので、「1年あたり3万1200円」の利息差ですね。
これを見て「多いな」と思った人もいれば「意外と差がないな」と思った人もいるでしょう(ちなみに、金利は三井住友銀行・楽天銀行の「14.5%」で計算しています。銀行の平均なので)。
もし「100万円」まで借りていたら、もっと差がつきます。銀行カードローンも100万円を超えると、大幅に金利が下がるからです。しかし、だからこそ「95万円」で止まるケースが、かなりありえるんですね。
(中には、きっちり100万円にしてくれる良心的な銀行カードローンも多いでしょうが)
とにかく、消費者金融よりだいぶ金利が安い銀行カードローンでも、100万円をキャッシングすると、これだけの利息(35万円)を払うことになります。100万円の借り入れをするというのは、かなり覚悟が必要なことだと、意識してください。
次は「200万円」でシミュレーションします。200万円の場合も金利が安くなるので、「195万円」しか融資してもらえなかったとしましょう。
その場合、平均的な金利である三菱東京UFJ銀行で「12.6%」です。これをまた5年で完済すると、下の通りです。
つまり「200万円借りると、利息は約69万円になる」ということですね。大体「3分の1」です。100万円の時と同じですね。
70万円というのは、大体新入社員の月収の3.5ヶ月分です。仮に新卒の社員さんが200万円借りたとしたら、「3.5ヶ月タダ働きをする」ということ。
こうしてリアルにシミュレーションすると、200万円などの高額キャッシングは、「してはいけない」というのがよくわかるでしょう。これは「毎月4万4000円」という、高額を返済する場合ですから、ほぼ誰でもこうなります。
(というより、毎月4万4000円も返済できないので、普通はもっと利息が高くなります)
銀行カードローンですらこのくらいの利息になるわけですから、消費者金融やクレジットカード・信販系のカードローンなど、推して知るべしでしょう。
ここまでの結論をまとめると、
…ということです。身も蓋もない結論ですが、やはり「我慢」が一番なのです。
我慢というより、そもそも人間が自分の収入を超えて買おうとするものなど、それほど大切なものとも思えません。震災が来たら、一発で消えるようなものでしょう。
「それを言ったら何でもそうだ」と思われるかも知れませんが、その通りです。だから仏教徒などはよく「一切は虚しい」と言うのです。
「それでもあえて買いたい」というなら、もちろんそれもアリです。しかし、それは「借金してまで買うべきものなのか?」ということは、よく考えた方がいいでしょう。
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