消費者金融や銀行カードローンに次ぐ第三の借り入れ先である「しんきんカードローン」。このメリットを知る上で「信用金庫と銀行はどう違うのか」を知っておくと、どちらを選ぶべきか、判断しやすくなります。
ということで、ここでは「信用金庫と銀行の違い」をまとめます。
銀行と信用金庫の違いを一覧にすると、下のようになります。
項目 | 銀行 | 信用金庫 |
---|---|---|
法律 | 銀行法 | 信用金庫法 |
組織形態 | 株式会社 | 非営利組織 |
会員資格 | なし | その地域に在住・在勤 |
業務範囲 | 無制限 | 融資は、原則会員のみ |
カンタンにまとめると、銀行と信用金庫の違いは、
ということです。信用金庫の「非営利」については、「ボランティア組織なのか?」と思う人いるかも知れません。そこまでは行きませんが、銀行ほど徹底して利益を追求しないのは確かです。
これは個人のキャッシングではあまり関係ありませんが、自営業・個人事業主の人が事業性資金を借り入れする時には、かなり関係あります。
たとえばリーマンショックのような不況になると、新聞によく「銀行が融資の引き剥がしを始めた」というニュースが載るでしょう。これは、銀行が営利組織だからです。
こうした銀行の態度に対して「血も涙もない」と批判する個人事業主・自営業がいますが、それは間違っています(私も自営業者なので言いますが)。
銀行は営利組織なのだから、その自営業の方が普段営利を求めているのと同じように「損失が出る」と思ったら、撤退するのが当然なのです。彼らは何も悪いことをしてはいません。
こういう時、自営業・個人事業主を助けてくれるのが、信用金庫なのです。信用金庫も完全にボランティアをするわけではありませんがこの不況を乗り切れば、再生する可能性があると感じられる商店主・会社経営者に対しては、かなり我慢強く融資を続けてくれます。
これまでの融資を引き上げないだけではなく、追加の緊急小口融資をしてくれる場合もあります。こういうのが「信用金庫の非営利性」というもので、「半分ボランティア、半分ビジネス」ということですね。
こうして信用金庫と銀行の違いをまとめると、しんきんカードローンはサラリーマン・OLなどの個人の利用者が借りるより、自営業・個人事業主など、自分でビジネスを持っている人が借りるのに適している…という印象を受けます。
確かに銀行カードローンのように低金利ですが、最短即日融資の早さや、30日間無利息などのサービスがある(楽天銀行・新生銀行)ことを考えると、普通の人はやはり銀行カードローンの方がいいです。
また、審査通過率の高さ、最短即日審査の受付日時の長さなどを考えると、消費者金融の方がいいです。プロミス・アコム・SMBCモビット・アイフルなどですね。このように考えると、やはり個人の場合、
という使い分けの方が合理的でしょう。
そして、信用金庫は地域でビジネスを営む商店主・会社経営者などの人が「信用金庫との関係をさらに強くする」という目的で利用するのがいいと考えます。もちろん、普通の事業の融資で関係を強めてもいいのですが、個人のカードローンが必要になった時、銀行や消費者金融より信用金庫を選んだ方がいい、ということです。
やや大げさかも知れませんが、キャッシングする時「銀行で借りるか、信用金庫で借りるか」というのにも、その人の人生が現れるわけです。「何が何でも、この地元でビジネスを成功させる」と決めている人の場合、その人生に合わせて、借り入れ先も選ぶべきでしょう。
逆に「地域にこだわらず、ノマドのように自由に転々として生きていく」と決めている人にとって、信用金庫はまったく縁のないものです。キャッシュカード自体は全国どこの信用金庫でも使えますが、それはメガバンクのキャッシュカードでも同じですし、わざわざ信用金庫で口座を持つ意味がありません。
むしろ、財布の中にカードが一枚増えて邪魔でしょうし、マイカーローンなどを組む時もいちいち地元の信用金庫に戻らないといけないのですから、マイナスの方が大きいでしょう。ということで、活動地域が決まっていない、ノマドタイプの人と信用金庫は、関係がないわけです。
ということで、信用金庫でも銀行でも、万人共通のメリット・デメリットがあるわけではなく、その人の人生に合わせて、向き不向きがあるということですね。
結局、どんな買い物をしているか、サービスを利用しているかということにも、その人の人生が現れるのです。少々人生論的になりましたが、銀行と信用金庫のキャッシングの違いには、そういう面もあります。
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