銀行カードローンと消費者金融―。審査が厳しいのは、言うまでもなく「銀行カードローン」です。それは「審査通過率」を比較するとわかります。
ということで、大体銀行カードローンの審査の方が「1.8倍」ほど難しくなっています。逆に言えば、消費者金融の方が1.8倍ほど申し込みやすい、ということです。
審査通過率は、下のような資料でわかります。
他にも方法はありますが、主にこの2つです。
これはマンスリーレポート・月間レポートなどとも呼ばれますが、それぞれの公式サイトで見られます。投資家情報(IR情報・財務情報)などのページにあります。
これは「審査通過率だけ」を書いたレポートではありません。投資家向けの経営情報すべてが書かれたレポートです。というわけで、審査通過率には関係ない数字もたくさんあり、最初は目眩がするかも知れません。
しかし、見る場所は「新規貸付率」という部分だけ。これは毎月「申し込み者のうち、どれだけの割合で新規に貸付したか」ということです。消費者金融の側から見れば「貸付率」ですが、申し込み者から見れば「審査通過率」です。
ということで、これが俗に「審査通過率」と言われているわけですね。
『月間消費者信用』は、株式会社きんざいが発行する業界紙です。「きんざい」と言っても馴染みがないかも知れませんが、「ファイナンシャルプランナー技能検定」といえば、誰でも聞き覚えがあるでしょう。
俗にいう「FP技能検定」ですが、これを主催している団体が、「金融財政事情研究会」といいます。略して「きんざい」ですが、株式会社きんざいはこの団体の関連組織です。(一般社団法人か、株式会社かの違いがありますが、大本は同じです)。
ということで、非常に信用できる団体であり、業界紙です。その『月間消費者信用』でも審査通過率は発表されているので、マイナーな業者まで含めて知りたい人は、チェックするといいでしょう。
実は、ごく一部「銀行カードローンの方が審査基準が甘め」と、言えなくもない部分があります。たとえば「無収入の専業主婦が借り入れできるかどうか」です。
となっていますが、これだけ見ると専業主婦にとっては「銀行カードローンの方が審査に申し込みやすい」といえます。(というより、消費者金融は受け付けてもいないので)
ただ、これはあくまで「大手の消費者金融」の話。消費者金融でも、
…などの中小業者は、収入がない専業主婦に対しても融資しています。配偶者貸付という制度を活用しているので、夫・旦那に収入があれば、それでキャッシングできるんですね。
大手の消費者金融だけ見れば、確かに「専業主婦にとっては銀行カードローンの方が審査に申し込みやすい」といえますが、これらの中小業者も含めると、話は変わります。
金利が高い以上、当然銀行カードローンよりこれらの消費者金融の方が審査が簡単です。ということで、やはり専業主婦の融資審査に関しても「消費者金融の方が楽」と言えるでしょう。
学生のキャッシング審査になったら、完全に消費者金融の方が申し込みやすいです。理由は、
ということです。前者については、
…と、これらの銀行カードローンはすべて「学生融資不可」となっています。後者については、主な銀行カードローンでは「三菱東京UFJ銀行」がこういうルールです。
親権者の同意書が必要ということは「必ず親バレする」ということ。同意書は、本人に無断で偽造してはいけないからです。
これは私文書偽造等罪といって、刑法の159条で規定されているものです。親に対してはそれほど悪いことをしているとは言えませんが、銀行カードローンに対しては、完全な詐欺を働くことになります。
ということで、親権者の同意書の偽造ができないということは、「必ず親に相談しないといけない」ということ。なので、三菱東京UFJ銀行のような銀行カードローンでは、親に内緒で学生が借り入れすることができない…というわけです。
…というように銀行カードローンの学生に対するキャッシング審査は全体的に厳しいです。専業主婦の時はどちらが厳しいか見方が分かれますが、学生の場合は、満場一致で「銀行カードローン」という結論になるでしょう。
銀行カードローンの審査に通らないレベルの人でも、そもそも無理に銀行カードローンで借りる必要はありません。理由は、
…ということです。あまり知られていませんが、実際に支払う利息総額を計算すると、そうなるのです。
また、仮に5ヶ月で完済できなくても、少額の借り入れだったら、両者の利子差はあまりありません。10万円だったら、1ヶ月借りても300円の利子差しかないのです。
ということで、「どうしても銀行カードローンで借りたい」などと神経質になる必要はありません。むしろ「初回30日間無利息」で借りられるプロミス・アコムなどで借りた方が、結果的に得することもあるでしょう。
(プロミスで30日間無利息にするには、メールアドレスとWEB明細利用の登録が必要なので、忘れないようにしてください)
以上、消費者金融と銀行カードローンの借入審査は、どちらが厳しいのか比較しました。消費者金融の方が甘い・緩い…というよりも「申し込みやすい」ですし、30日間無利息のようなシステムもあります。
ということで、特殊なケース以外では、基本的に消費者金融で借りることをおすすめします。面倒がなくて楽なので。
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